【例文15選】ESの自己紹介は何を書くべき?書き方・コツ・注意点を解説

ESに自己紹介があるのはなぜ?

人となりを知るため

ESの自己紹介の役割は、応募者の基本情報や人柄を採用担当者に伝えることです。

自己紹介は、採用担当者が最初にチェックする可能性が高く、応募者の第一印象に関わる重要な項目です。自己紹介の印象が良ければ、自己PRや志望動機など、ESの他の項目にも興味を持ってもらえる可能性がUPします。

ESの自己紹介を書く時は、過去の経験や具体的なエピソードを添えて、自分自身の人となりが伝わる内容に仕上げましょう。

論理的思考を見る

採用担当者は、ESに書かれた文章を通じて、応募者が「理論的な思考」ができる人かどうか見ています。

論理的思考は社会人にとって必須のスキルなので、ESの文章だけでなく、面接での話し方もチェックされています。論理的でない文章は、意味がわかりにくいので、本当に伝えたいことが伝わりません。

論理的な文章を作成するには、構成を意識して書くことが大切です。書き方のポイントを参考に、誰が呼んでもわかりやすい文章で自己紹介を仕上げましょう。

自己紹介と自己PRの違い

結論から言うと、ESの自己紹介と自己PRは書く目的が違います。

自己PRは「自分を売り込む」ための文章で、自分の経験や強みを中心に、志望企業に対して貢献できるポイントをアピールすることが重要です。

一方、自己紹介は、「自分の基本情報を提供する」ための文章で、自分自身を簡単に紹介し、採用担当者に人となりを伝えることを目的とします。

自己紹介の内容を深掘りし、熱意を持って伝えるのが自己PRと覚えておくといいでしょう。それぞれの目的を正しく理解して、趣旨に合った内容を書きましょう。

ESの自己紹介の書き方

  1. 基本情報(大学名・学部・学科、氏名)
  2. エピソード(ガクチカ、自己PRに繋がるエピソード)
  3. 締めの言葉(入社への意気込み、目標)

それぞれの項目を1〜2文程度を目安にまとめると、全体のバランスが良く読みやすい文章に仕上がります。内容を詰め込みすぎず、シンプルに仕上げることが自己紹介の書き方のポイントです。

一目で内容がわかる自己紹介を作成して、自己PRや志望動機に興味を持ってもらえるようにしましょう。

①基本情報(大学名・学部・学科、氏名)

ESの自己紹介を書く時は、最初に応募者の基本的な情報を記載します。具体的には、応募者の「学部・学科・学年」「氏名」です。「◯◯大学◯◯学部◯◯学科3年、◯◯◯です。」のように端的に記載します。

学部・学科名だけでは何を勉強したか伝わらない場合は、「◯◯ゼミで◯◯をテーマに研究をしています」のように、どんなことを学んだのか具体的に書くのもおすすめです。

学校名・学部・学科名は略称せず、正式名称で正しく書きましょう。

②エピソード(自己PRに繋がるエピソード)

学校名と氏名の後は、応募者の人柄がわかればどんな内容を書いてもOKです。とはいえ、あくまで採用担当者が目にする正式な応募書類なので、社会人としてふさわしい内容を書きましょう。

例えば、部活動やサークル活動、ゼミの研究、ボランティア活動、アルバイトの経験など、いわゆるガクチカを書くのがおすすめです。自己PRや志望動機と多少内容が被っても大丈夫ですが、自己紹介ではキーワードに触れる程度でOKです。

経験を通じて学んだことや、身につけたスキルについても軽く触れましょう。

③締めの言葉(入社への意気込み、目標)

最後の一文は、入社への意欲や意気込みを添えて締めくくるのがベストです。その際には、➁のエピソードを踏まえた内容を盛り込むとさらに好印象を与えることができます。

例えば「貴社の◯◯に魅力を感じています」や「◯◯を活かして貴社に貢献したいです」などでOKです。

最後に入社後の意欲を示すことで、自己紹介全体が締まった印象になります。自己PRや志望動機と被らない程度に、締めの言葉は必ず入れましょう。

【経験別】ESの自己紹介の例文

部活動

例文

◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯年、◯◯◯◯です。私は中学校から現在までの9年間、バスケットボール部に所属していました。高校時代はキャプテンとしてチームをまとめ、地区大会で優勝した経験もあります。この経験で培ったリーダーシップやチームワークを発揮し、貴社でも営業チームを引っ張る存在になりたいです。(150字以内)

運動部で活躍した経験を取り入れた自己紹介の例文です。継続年数やポジション、大会での成績を具体的に書くと、より説得力のある文章になります。

部活動について書く場合には、結果だけではなく、そこから得た学びやスキルを必ず含めましょう。

アルバイト

例文

◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯年、◯◯◯◯です。学生時代は、4年間カフェで接客アルバイトをしてきました。接客コンテストで優秀スタッフに選ばれたこともあり、コミュニケーション能力と臨機応変な対応力には自信があります。お客様に満足していただける高品質な商品を提供できるよう、貴社の商品開発部で活躍したいです。(150字以内)

アルバイトの経験で身につけたスキルを中心とした自己紹介の例文です。社員やお客さんから褒められたことや、社会人になってからも役立ちそうな能力は積極的に書きます。

また、採用担当者は自己紹介を見たうえで面接を行うため、具体的にどのような能力を得ることができたのかをしっかり深めておきましょう。

留学

例文

◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯年、◯◯◯◯です。在学中は経営学とフランス語を学び、1年間フランスに留学しました。世界中から集まった仲間から異文化を学び、国際的な視点を身につけることができました。帰国後もTOEICとフランス語検定は継続して受験しており、語学学習は趣味の1つになっています。貴社の海外事業部に興味があり、語学力を活かして多国籍なメンバーと働きたいです。(200字以内)

留学経験と語学力を軸とした自己紹介の例文です。経験から学んだこと、現在も継続して努力していることを書くことで、応募者の人物像がイメージできます。

また、TOEICなど語学系の資格で好成績を修めている場合には、点数や級も自己紹介に含めましょう。自己紹介の内容に一貫性があると、自己PRや志望動機にも繋げやすくなります。

資格

例文

◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯年、◯◯◯◯です。会計原則や財務報告の研究を通じて分析力や問題解決能力を養いました。会計や経営に関わる仕事がしたく、昨年3月に日商簿記2級も取得しています。入社後は資格を活かして、将来は国内の中小企業の経営をサポートする仕事に挑戦してみたいです。(150字以内)

大学時代に学んだことと資格について取り上げた自己紹介の例文です。仕事に活かせる資格があると、「即戦力として活躍してくれそう」とプラスのイメージが湧くのでおすすめです。

なぜその資格を取ろうと思ったのか、という理由を含めるとさらに説得力のある自己紹介にすることができます。

趣味

例文

◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯年、◯◯◯◯です。私の趣味は高校生から毎晩続けているランニングです。今年はフルマラソンを完走し、今後はトレイルランにも挑戦したいと考えています。ランニングを通じて培った継続力とチャレンジ精神が1番の強みです。貴社でも難しい課題に自ら進んで挑戦し、目標を達成して貢献したいです。(150字以内)

趣味を切り口にして、人となりをアピールした自己紹介の例文です。

趣味を取り上げるときは、現在も継続しているものを選ぶのがおすすめです。書きやすいテーマとしては、コミュニケーション能力や行動力がアピールできる旅行などが挙げられます。ギャンブルなど、マイナスイメージに繋がりかねないものは避けましょう。

ESの自己紹介の書き方のコツ

具体的なエピソードを書く

自己紹介を書くときは、自分の性格や人柄がわかるエピソードを盛り込むのがベストです。具体例のない自己紹介はインパクトに欠け、採用担当者の記憶に残りにくくなってしまいます。

学生時代に力を入れたことや継続している趣味など、自分らしさが伝わるエピソードを書くと効果的です。自己分析の結果を参考しながら、唯一無二の自己紹介に仕上がるよう熟考しましょう。

1文は短く簡潔に書く

ESの自己紹介は採用担当者が最初に目にする項目なので、一目で内容がわかるように書くことが大切です。

1文が長すぎたり、情報が多すぎると読みづらくなってしまい、読み手の頭に内容がすんなり入ってきません。自己紹介の内容は必要最低限の内容に抑え、詳細は自己PRや面接で深掘りされたときに答えられればOKです。

自己紹介は第一印象に繋がる項目なので、読みやすさを重視して作成しましょう。

仕事に繋がりそうなものを書く

自己紹介の内容に迷ったときは、仕事でも役立ちそうな経験を入れるのがおすすめです。自己PRや志望動機の内容と一貫性をもたせることで、ES全体の説得力を高めることができます。

ポイントは、詳細を書きすぎず、興味を持ってもらえそうなキーワードを散りばめておくこと。

志望企業の求める人物像を意識しながら、自己紹介の内容をブラッシュアップしてみましょう。

ESの自己紹介文を作るときに注意すること

自己分析を行ってから作成する

ESの自己紹介を作成する前に、自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析ができていないと、本来の自分の魅力を伝えられず、自己PRや志望動機との一貫性もなくなってしまいます。

自己分析を元に自己紹介を作成しておけば、面接で深掘りされても自信を持って答えられます。自己分析は就職活動の要となる作業なので、ES作成の前に集中して取り組みましょう。

企業の「求める人材」を意識する

自己紹介の内容は自由度が高く、その企業とマッチした自分の要素を採用担当者に「伝える力」が試されることになります。そのため、企業の採用HPなどに記載されている「求める人物像」を事前に確認し、それに合うような自分の要素をピックアップしてアピールしましょう。

ただし、自己紹介と自己PRを混同しないように注意します。あくまでも自分の基本情報を伝えるのが自己紹介の目的であり、スキルをアピールするのは自己PRで行います。

自己PRと重複しないよう気をつける

自己紹介を書くときは、内容が自己PRと全く同じになっていないか確認しましょう。それぞれ違うエピソードを取り上げた方が、より経験豊富な印象を与えられます。

もちろん、自己紹介と自己PRで同じエピソードを用いても問題ありませんが、それぞれ内容が被らないように調整が必要です。

自己紹介は自分に興味をもってもらうための「きっかけ作り」なので、事実や結果をサラッと書けばOKです。一方で自己PRは、自己紹介の内容を掘り下げて、強みの根拠となる部分を詳しく説明します。

自己紹介と自己PR内の内容を差別化して、採用担当者が読みたくなるESに仕上げましょう。

誰にでも伝わる内容になっているか

自己紹介は誰が呼んでも、応募者の人となりが伝わる文章でなくてはいけません。

採用担当者は日々大量のESを捌いているため、すんなり理解できない文章は読み飛ばされてしまう可能性が高いと言えます。

特に自己紹介は最初に目にする文章なので、ここが分かりづらいとその他の項目も読んでもらえないかもしれません。

作成した自己紹介文を声に出して読んでみたり、第三者に読んでもらって内容が伝わるかチェックしてもらうのもおすすめです。

ESの自己紹介は誰が読んでもわかりやすい、簡潔な文章でまとめましょう。

人柄を伝える自己紹介で採用担当者にアピールしよう

内容の縛りが少ない自己紹介は、他の就活生と差別化しやすく、かつ自分の素の魅力をアピールできる機会になります。採用担当者の印象に残ることができれば、これからの選考にも良い影響を与えるかもしれません。

そのためには、具体的なエピソードを簡潔にわかりやすく書くことが必要不可欠です。本記事で紹介した例文や書き方のコツを参考に、好印象を残す自己紹介を目指しましょう。

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