ガクチカがないのは思い込み?学生時代頑張ったことの見つけ方・書き方【例文あり】

ガクチカとは?

「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、学生生活の中で頑張ったことをアピールする項目です。

就職活動で聞かれる定番の質問で、就活生の間では「ガクチカ」として定着しています。ガクチカで取り上げる内容に決まりはなく、学外の活動も含め、どんな経験も題材にしてokです。

その中でも、アルバイトやサークル活動、ボランティア、留学経験などを取り上げる割合が高い傾向にあります。

ガクチカがない・見つからないは思い込み?

ガクチカは自分が力を入れたことを自由にアピールできる項目ですが、「ガクチカがない」「ガクチカの内容が薄い」と悩む就活生は少なくありません。

そのように感じる学生の多くが「ガクチカ=すごい経験」と思い込んでいる可能性があります。

「すごい経験」とは、例えば、全国大会優勝、リーダー経験、継続10年、など具体的な実績として評価されやすい経験のことです。

全ての就活生にこのような経験がなくて当然ですが、「自分にはアピールできるガクチカがない」と自信をなくしてしまう人もいるようです。

しかし、企業がガクチカを通じて知りたいのは高い実績や結果そのものではなく、経験のプロセスから伝わる「応募者の人柄」です。

つまり、ガクチカで重要なのは“すごい経験”であるかどうかではなく、ガクチカを通じて自分らしさが伝わるかどうかという点です。

ガクチカがないという人も、見つけ方次第でガクチカは見つかります。ガクチカの見つけ方や書き方を参考に、自分らしいガクチカを書いて書類選考を突破しましょう、

ガクチカで企業が見ているポイントとは?

物事への取り組み方

ガクチカで重視されているのは、経験そのものというより「物事への取り組み方=過程」です。

例えば「目標を達成するためにどのような努力や工夫をしたのか」「どんなことでモチベーションが上がるのか」といった点を採用担当者は見ています。

困難や課題をどのように乗り越えたのか知ることで、入社後も意欲的に仕事に取り組める人物かどうかチェックしているのです。

ガクチカは結果ではなく、結果にいたるまでのプロセスを重視していることを覚えておきましょう。

応募者の人柄や性格

ガクチカを通じて、応募者がどんな人物なのか、採用担当者は知りたいと思っています。履歴書の学歴やスキルを見ただけでは、応募者の性格や雰囲気はなかなか伝わりません。

一方、ガクチカに書かれる内容は、応募者が熱意を持って取り組んだ事柄なので、その人の人柄の特徴が表れやすい項目と言えます。

企業は、ガクチカを通じて応募者の性格や人柄をイメージして「職種への適正があるか」「社風にマッチする人物か」を見ています。

特に新卒採用の場合は人物重視の場合が多いので、人柄の魅力がしっかり伝わるガクチカを準備しましょう。

論理的思考

企業はガクチカの文章から、応募者が論理的な思考ができる人かもチェックしています。

物事を筋道立てて考え、自分の考えや意見を相手にわかりやすく伝える能力は社会人として必須のスキルだからです。

ガクチカの内容がどれだけ素晴らしくても文章が論理的でないと、採用担当者に読み飛ばされてしまう可能性もあります。

ガクチカを書く時は論理的な構成を意識して、伝えたいことが伝わる文章になっているか推敲しましょう。

ガクチカが見つからないときにまずやること

自己分析を徹底する

ガクチカが見つからない原因は、自己分析が不十分だからかもしれません。

自己分析とは、過去の経験から自分の長所・短所、価値観、スキルなどを洗い出し、自分の特徴を客観的に把握するための作業です。

ガクチカを書くためには、自己分析の結果から、長所を発揮した経験や、困難を乗り越えた経験を見つけられるのが理想的です。

しかし、自己分析ができていないと、せっかくアピールできる事柄があっても見落としてしまったり、深掘りができていないと内容の薄いガクチカになってしまいます。

自己分析はガクチカはもちろん、就職活動の土台となる重要な作業なので、じっくり時間をかけて取り組みましょう。

企業が求める人物像を把握する

ガクチカを書き出す前に、企業が求める人材を把握しておくことも重要です。

求める人材と自分の特徴を照らし合わせ、合致するものを探すことでガクチカにすべきエピソードを絞ることができるからです。

例えば、チャレンジ精神を求める企業であれば、チャレンジ精神をアピールできる経験でガクチカを作成すれば効果的なアピールに繋がります。

企業研究をしっかり行い、企業の期待に応えるガクチカを作成しましょう。

ガクチカが見つからないときの探し方

趣味・好きなことから見つける

ガクチカは、必ずしも学校生活と密接な関連がなくてもOKで、個人的な趣味や好きなことを軸にガクチカを作っても問題ありません。

趣味をガクチカにすると他の学生と内容が被りにくく、採用担当者の目に止まりやすいというメリットもあります。

特に、失敗・成功体験があれば、その過程を深掘りすることでガクチカとしてアピールしやすくなります。趣味を始めたきかっけや、続けている年数、上達するために努力したことなどを振り返ってみましょう。

日常の習慣から洗い出す

日常的な習慣やルーティンからガクチカが見つかることもあります。

生活の中で続けていることや工夫していることから、人柄や長所が伝わればガクチカとして十分アピールすることができます。

自分にとっては当たり前のことでも、他の人から見れば頑張っていると評価されることがあるからです。

例えば、朝の散歩や料理、寝る前の筋トレや読書などの習慣も、動機や工夫していることを明確にしていくことでガクチカになり得ます。

朝起きてから寝るまでのスケジュールを具体的に書き出して、努力や工夫をしている事柄がないか探してみましょう。

周りの人に聞いてみる

ガクチカが見つからないときは、家族や友人、キャリアカウンセラーなど信頼できる第三者に聞いてみるのも1つの手です。

周りの意見を聞いてみることで、自分の考えを整理したり、新たな気づきを得られるかもしれません。また、作成したガクチカを読んで、フィードバックをもらうのもおすすめです。

ガクチカが見つからない場合や、作成に行き詰まった場合は、周りの人に相談してみましょう。

新たにガクチカを作るときのポイント

新しいことに挑戦する

ガクチカがどうしても見つからないときは、ガクチカになりそうな経験を新たに作るのも1つの手です。

時間に余裕がある場合は、資格取得、留学、長期インターンシップ、アルバイトを始めるなど、新しいことを始めることもできます。

志望する業界に関連のあるものや、業務に役立ちそうなものに挑戦しておけば、採用担当者に入社への意欲をアピールすることもできます。

期間が短すぎると取ってつけたようなガクチカと捉えられてしまうので、明確な目標を持って計画的に取り組むようにしましょう。

既に取り組んでいることに目標を設定する

ガクチカがないからと言って、無理に新しいことを始める必要はありません。

今現在取り組んでいることがガクチカになるように、ブラッシュアップする方法もあります。

やり方は、何気なく続けているアルバイトや趣味に、目標や課題を設定することです。

例えば、趣味のテニスで大会に出場してみる、飲食店のアルバイトで売上をアップさせる、などの目標を決めることで、自分の努力や成果をアピールすることができます。

目標は自分の長所や強みを活かせそうなものを選び、達成するための取り組みを具体的に説明できるようにしておきましょう。

ガクチカの基本構成

  1. 結論:学生時代、何に力を入れたのか
  2. 理由:なぜ◯◯に取り組んだのか、△△という目標を立てたのか

  3. 行動:目標を達成するためにした具体的な行動
  4. 成果:結果と経験から得た学び・自分の強み・仕事でどう活かしたいか

①結論:学生時代、何に力を入れたのか

履歴書やESで文章を書く時は「結論ファースト」が鉄則です。ガクチカを書く時も、学生時代に力を入れたことは何かを簡潔な一文でまとめましょう。

最初に結論を述べておくことで、大まかな内容をイメージすることができるので、文章を読み進めやすくなります。

一方、結論になかなか辿り着かない文章は、採用担当者に読み飛ばされてしまう可能性もあります。

ガクチカを書く時は必ず最初に「結論」を示しましょう。

②理由:なぜ◯◯に取り組んだのか、△△という目標を立てたのか

結論を述べたら、それを補完するための「理由」を説明します。

ガクチカにおいて「理由」は、「なぜ◯◯に力を入れたのか?」を説明する行動の「動機」に当たります。その事柄に興味を持ったきっかけや、時間を費やした理由を述べましょう。

動機を説明することで結論の説得力を高め、応募者の熱意真剣さが伝わるガクチカに仕上がります。

応募者の価値観や考え方が出る部分なので、しっかりと分析して言語化しておきましょう。

③行動:目標を達成するためにした具体的な行動

次に、目標を達成するためにどのような努力や工夫をしたのかを書きます。◯◯を頑張ったという結果に対し、どのように頑張ったのか補足するための文章です。

具体例を説明するときは、起承転結を意識して書くと伝わりやすくなります。

困難や課題に対してどのようにアプローチしたのか、努力したことや工夫したことを、具体的な行動例で説明しましょう。

④成果:経験から得た学び・仕事でどう活かしたいか

最後に、経験を通して自らが学んだことや入社後の目標を書いて締めくくります。ポイントは、単なる感想で終わらせず、仕事で活かせそうな内容でまとめるのがポイントです。

自分の長所や強みを表すキーワードに触れながら、自己アピールに繋がるガクチカに仕上げましょう。

魅力的なガクチカに仕上げるコツ

エピソードを1つに絞る

ガクチカを書く時は、学生時代に力を入れた事柄を1つに絞るのが原則です。

「サークル活動も、アルバイトも、趣味も頑張りました」とあれこれエピソードを詰め込むと、1つ1つの内容が薄くなってしまい、何をアピールしたいのかがはっきりしません。

企業がガクチカで重視しているのは実績の数や大きさではなく、取り組みの過程や学びであり、応募者の人柄です。

人柄の伝わる経験を1つピックアップし、採用担当者の印象に残るガクチカを作成しましょう。

一文は短く簡潔な文章で書く

ガクチカに限らず、ESや履歴書に書く文章は、ひと目で内容がわかるように書くのがポイントです。

一文が長すぎたり、複数の情報が混ざっていると、意味を理解するのに時間がかかってしまいます。

主語と述語を明確にする、不要な言葉や表現は省く、わかりやすい言葉に置き換えるなど、採用担当者がスムーズに読めるように工夫しましょう。

具体的な数字を入れる

ガクチカの結果を数値化できる場合は、数字を用いて表現しましょう。

抽象的な表現よりも、具体的な数字で表したほうが、ぱっと見て成果や努力が伝わるからです。

例えば、「アルバイトの売上を10%向上させた」、「サークルの活動で部員数を2倍に増やした」、など数字を入れるとことで実績が際立ちます。

自分の経験をより具体的にイメージしてもらえるよう、効果的に数字を織り交ぜましょう。

ガクチカの例文

サークル活動

例文

学生時代に写真サークルの認知度向上に尽力しました。新しく立ち上げられたばかりのサークルで、新規部員の獲得に苦労していたからです。サークルの魅力を広く知ってもらうために、私はSNSを活用した認知度向上に取り組むことを決意しました。部員が撮影した写真をSNS上で毎日欠かさず発信し、サークルの活動内容を積極的にアピールしました。同時に、SNSの運用方法や効果的な投稿方法について勉強し、投稿内容のブラッシュアップを図りました。結果、わずか2ヶ月で部員数が3人から20人に増加し、他大学の写真サークルからも声がかかるようになりました。この経験から、継続することの重要性やターゲットに合わせたアプローチが成果に結びつくことを学びました。今後も仕事においてもコツコツと行動を積み重ね、成果を上げていきたいと考えています。(400字以内)

ガクチカにおいては、まず課題や目標を明確にすることが大切です。このガクチカでは、新しく立ち上げられた写真サークルの認知度向上という明確な課題と、新規部員の獲得という具体的な目標が設定されています。

SNSを活用した認知度向上に継続的に取り組んだ結果、短期間で部員数を増やしたことを、具体的な数字で説明しているところがポイントです。

取り組みや成果から学んだことや、今後どのように活かしていきたいのかを明確に示しているので説得力のあるガクチカと言えるでしょう。

アルバイト

例文

私が大学時代に力を注いだのはイベントスタッフのアルバイトです。派遣の仕事で初対面の人と協力しなければならない中、人見知りを克服しようと積極的に挑戦しました。 具体的には、初対面でも名前を覚えて、できるだけ名前で呼びかけることや、自ら積極的に声をかけて役割分担を明確にするなど工夫しました。

これらの取り組みにより、初対面の人とのコミュニケーションがスムーズになり、トラブルなくイベントを運営でき、最終的にはリーダーの役割も果たせるようになりました。この経験から、仕事を成功に導くためには仲間とのコミュニケーションが不可欠であると実感しています。入社後も積極的なコミュニケーションとチームワークを大切にし、目標達成に向けて努力していきたいです。(350字以内)

目標を「人見知りを克服すること」と述べ、初対面の人とのコミュニケーションが苦手という課題に対して、具体的な取り組みをアピールしているガクチカです。

初対面の人とのコミュニケーションがスムーズになったという成果に加え、リーダーの役割も果たせるようになったことから、成長の様子もアピールできています。

人見知りを克服するという一見抽象的な内容ですが、課題と解決策が明確で、学びや成長が伝わるガクチカです。

ゼミ活動

例文

学生時代に頑張ったことは、ゼミ活動です。日本文学を専攻し、近現代文学を専門に研究していました。近現代文学に興味を持ったきっかけは、大学1年生の時に、近現代文学の授業で、夏目漱石の「こころ」を読んで、人間の心の奥深さや、人と人とのつながりの大切さを学び、近現代文学についてもっと知りたいと考えるようになったからです。

ゼミでは夏目漱石や森鴎外、太宰治などの作品を読み、自分なりに分析・研究を重ねていました。しかし、ゼミ生同士での意見交換会を行う度に、自分とは異なる視点からの解釈や指摘があり、仲間とのコミュニケーションが新たな価値を生むことの面白さを学びました。

この経験から、自らの意見をしっかりと持ちつつも、多様な視点を尊重することを心がけ、周囲と連携して何事にも取り組んでいきたいです。(350字以内)

具体的な作品名を織り交ぜることで、日本文学に対する興味の強さが伝わってきます。

単に「興味がある」で終わらせず、ゼミ生との意見交換のエピソードから「コミュニケーションが新たな視点を生むことを知った」という学びに結びつけています。

このように仕事に役立つ学びや成長を示すことで、仕事への向き合い方や意欲をアピールできているガクチカです。

ボランティア活動

例文

学生時代に力を入れたことは、ボランティア活動を通じて傾聴力を磨いたことです。人の話をじっくり聞くことは、相手の気持ちを理解し、ニーズに応えるための大切なスキルであると考えたからです。高齢者施設を訪問した際に、一人暮らしの高齢者から「孤独を感じている」と相談を受けました。私は、その方の話をよく聞き、趣味や好きなことに関するイベントに誘うなどの支援を行いました。その結果、「久しぶりに楽しい時間を過ごすことができた」と喜んでくださり、私も達成感を味わうことができました。貴社でもお客様の声に耳を傾け、ニーズに合わせた商品やサービスを提供していきたいと考えております。また、社内でも、相手の話を聞くことを大切にし、円滑なコミュニケーションを図っていきたいです。(350字以内)

冒頭で、結果:「傾聴力を磨くこと」に対し、理由:「相手の気持ちを理解し、ニーズに応えるための大切なスキル」と、明確に述べています。

これにより、人の話を聞くことをスキルとして習得したいという熱意が伝わってきます。

身につけた傾聴力を企業でも活かしていきたいと述べることで、企業への志望度や入社後の活躍意欲をアピールできているガクチカです。

一人暮らし(家計管理)

例文

学生時代に頑張ったことは、家計管理を徹底し黒字化に成功したことです。一人暮らしを始めた時は、家計を意識できておらず、アルバイトをしても赤字になる月がありました。そこで家計簿を付け始めたのですが、収入と支出を記録するだけでは、無駄な支出を減らすことができませんでした。そこで、Excelを使ってオリジナルの家計簿を作成し、グラフで家計の状況を視覚的に把握できるようにしました。この見える化により、無駄遣いの傾向を把握し、支出を見直すことで黒字化に成功しました。その結果、海外旅行や資格取得など費用がかかることにも積極的に自己投資できるようになり、お金の大切さや、お金の流れをコントロールすることの重要性を痛感しました。現在は、株や投資信託の仕組みについても興味を持ち、経済や金融のニュースをチェックしたり、セミナーに参加するなど勉強に励んでいます。将来的には貴社の収支の管理や経営の意思決定に貢献し、会社の業績向上に寄与したいです。(450字以内)

一人暮らしをしている人は、色々な切り口からガクチカが見つかるかもしれません。

この例は、「一人暮らし×家計管理」をテーマにし、家計管理を通じて苦戦したことや、学んだことを述べています。

家計簿をつけるようになっても赤字になってしまったという課題から、オリジナルの家計簿を作成して見える化したこと、結果的に黒字化し自己投資できたという、起承転結を意識できています。

将来やってみたいことで締めくくることで、入社意欲の伝わるガクチカと言えるでしょう。

資格取得

例文

学生時代に力を入れたのは、ファイナンシャルプランナーの資格取得です。私は金融業界を志望しており、最低限の専門知識を身につけることで即戦力になりたいと考えました。試験に向けて工夫したのは、スケジュール管理です。試験範囲を細分化し、試験日から逆算して勉強スケジュールを組み立てました。この細かいスケジューリングにより、短時間でも毎日欠かさず勉強を続けることができ、3級に合格することができました。

今年中には2級も取得したいと考えているので、継続して勉強を続けています。この経験から、ゴールから逆算して計画を立てることが目標達成には欠かせないことだと学びました。業務上でも、目標を達成するためにはどのようなプランが最適なのかを常に考え、成果に結びつけたいです。(350字以内)

「試験に合格した」という結果だけを述べるのではなく、そこに辿り着くまでの過程にフォーカスできているガクチカです。

またさらに上級を目標とし努力している姿勢は、向上心チャレンジ精神なども持ち合わせてることをアピールすることができます。

「ゴールから逆算して計画を立てることが目標達成には欠かせない」という、仕事にも役立つ学びも述べられているので、良い例でしょう。資格取得がガクチカとして取り上げやすいテーマの1つですが、他の学生と差別化するための工夫が必要です。

趣味(カフェ巡り)

例文

学生時代に力を注いだことは、趣味のカフェ巡りです。近所や旅先のいろいろなカフェを訪れる中で、店舗ごとのブランディングや集客戦略に興味が湧き、分析することが日常の楽しみとなりました。

カフェのホームページやSNSを調べたり、カフェのスタッフに話を聞いたりして、ターゲット層やコンセプト、プロモーション方法などを具体的に分析しノートにまとめていました。ある時、友人に「その情報、面白いから発信してみたら?」と言われたことがきっかけとなりSNSを始めたところ、現在約5,000人のフォロワーがつくアカウントとなりました。

これらから、マーケティング戦略を練る際にはターゲット層を明確にし、競合他社を分析することが非常に重要だと学びました。入社後は新規事業立ち上げに携わり、徹底した分析力と新しいアイデアで顧客のニーズを満たす的確なマーケティング戦略を打ち出したいです。(400字以内)

カフェ巡りというありふれた趣味に、目標や学びを設定することでガクチカとしてアピールしてる例文です。

カフェのブランディングや集客戦略に興味を持ち、自分なりの分析方法で学びを得ています。またマーケティングやPRに関わる職への希望なので、SNSを使っていることのアピールも良いでしょう。企業によっては、SNSのフォロワー数も評価に繋がる場合があります。

この場合カフェ巡りのエピソードが中心となっていますが、「分析力」「好奇心」「探究心」などを強みとして話す切り口に変えるとより就活向けのエピソードになるでしょう。

ガクチカを書く時の注意点

自己PRと混同しない

ガクチカと自己PRを全く同じ内容で書くのはNGです。ガクチカと自己PRは混同しやすい項目ですが、それぞれアピールするべきポイントが違います。

ガクチカは「経験」を軸に頑張った過程をアピールするのに対し、自己PRはスキルや能力を軸に自分の強みをアピールする設問です。

書き方の違いは、ガクチカが「私が学生時代に力を入れたことは◯◯です。」と書くのに対し、自己PRは「私の強みは◯◯です。」と書きます。

もちろん同じエピソードを用いても問題ありませんが、切り口を変えたほうが採用担当者に興味を持ってもらえます。

ガクチカと自己PRの違いを意識して、多角的に魅力を伝えられるよう工夫しましょう。

就職活動にふさわしいテーマで書く

ガクチカで扱うテーマに決まりはありませんが、内容によっては不適切な事柄もあります。

例えば、競馬パチンコ麻雀など、賭け事に関するテーマを扱うのは、関連する業界でない限り一般的にあまり良い印象を与えません。

他人を蹴落とすような内容や、読み手が不快になりそうな事柄もNGです。

ガクチカは自分自身の人柄のイメージに直結することを念頭に置き、適切なテーマを選択しましょう。

嘘をつかない

履歴書やESを作成する際に最も重要なことは「嘘をつかない」ことです。

「ガクチカがない」、「ガクチカが薄い」と不安になると、嘘の経験や誇張しすぎた実績を書く人もいるかもしれません。

しかし、採用担当者は数多くのESをチェックしてきているので、嘘を付くと簡単に見破られてしまいます。

嘘とわかれば信頼関係を失い、内定を取り消されてもおかしくありません。当然のことながら、盗用も言語道断です。

前述してきた通り、ガクチカは決して特別な経験である必要はありません。

ガクチカを書く時は「自分らしさ」を大切に、等身大の内容で仕上げましょう。

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