【例文あり】ガクチカで「学業」はあり?評価される書き方とポイント

エントリーシートで求められるガクチカについて、「学業以外のことにすべき」ということを聞くことも多いのではないでしょうか。そのため、必死になってアルバイトや部活などに精を出す就活生もいます。しかし、学生の本分ともいえる学業は、本当にガクチカにならないのでしょうか。その真偽を確かめるとともに、実際に学業のことをガクチカに書くときのポイントを例文とともに解説していきます。

ガクチカで学業のことを書いてもよい?

ガクチカに学業のことは書かない方がよいと聞いたことがある就活生も多いのではないでしょうか。その理由として、「学業は学生の本分だから」ということが言われます。学業は大学生として果たすべきことであるため、それをしたとしても評価対象にならないというのは、確かに筋が通っています。

また、企業側にも「大学は人生のレジャーランド」という印象が強く残っていることもあるでしょう。大学生は遊んでばかりであり、学業に力を入れているはずがないという意識が採用担当にも根強く残っています。

そのような事情から、多くの就活生は「学業はガクチカにならない」と考え、学業以外のエピソードを書きます。しかし、本当に学業はガクチカに書くべきではないのでしょうか。

学業のアピールは企業には好印象

結論から言うと、学業はガクチカとして十分な内容になります。確かに学業は学生の果たすべき本分であり、大学生が学業に力を入れるのは当然でしょう。しかし、それは言い換えれば「自分の義務を果たしている」ということです。

そのため企業に対しては、自分の真面目さや忍耐力の強さをアピールできるうってつけの題材となります。また、学んだ知識そのものや、4年間で身に付けた技術もアピールに適した題材です。

ガクチカは「学生の内面を知るものであり、学業ではそれが見えない」というのが、これまでの企業の一般的な考え方でした。しかし、昨今では企業側も学業をガクチカの1つとして捉える動きが高まっています。その背景には感染症の影響により積極的に課外活動ができなかったということもありますが、何よりも大学側の学生に対する授業や成績の付け方が厳格になったことが大きな理由です。

どれだけ仕事ができたとしても、無断欠勤や遅刻などが相次ぐようでは、仕事の評価は厳しくなります。「義務を果たす」というのは、簡単なように見えて意外に困難です。その中で、「自分の義務を着実に果たしている」ことは、企業にとっては好印象になるでしょう。

成績が悪くとも話す内容次第で印象が変わる

学業をガクチカで書くべきでない理由として、よく「成績のこと」も理由として挙げられます。確かに「学業に力を入れました」と言っておきながら、優秀な成績でなければ企業も疑問を持つことでしょう。あまりに低い成績であれば、アピールにならないのではと考えることは自然といえます。同じように名門校や難関校ではないことも、ガクチカの題材に学業を選べない理由ではないでしょうか。

しかし、企業がガクチカから知りたいことは、就活生の創意工夫や経験知です。成績が悪くとも「友人と協力して試験を乗り切った」体験談や、「アルバイトと両立させるためにした学業の工夫」なども、十分にエピソードとして使うことができます。ほかにも、成績を上げるためにした努力というのも考えられるでしょう。数字上の成績が奮わなくても、話す内容次第で、学業はガクチカとなります。

就活生も書きやすい題材

ガクチカは題材にしたものへの取り組みが充実しているほど、充実したものになります。そのなかで、学業は「大学生ならば誰しもが経験すること」です。身近な題材である分、エピソードも考え付きやすいのではないでしょうか。普段の講義だけではなく、ゼミでの活動やテストに向けた取り組みなど、切り取りるポイントはいくつも考えられます。

また、学業は採用担当の共感を得やすい話題でもあります。多くの採用担当も大学時代を経験して、今の会社に就職しています。学業での頑張りは相手にも経験がある分、採用担当も想像がしやすく、理解してもらいやすいエピソードといえるでしょう。そのような面から考えても、ガクチカの題材に学業を選択することは大きなメリットです。

学業「だけ」頑張ったという印象にならないように注意

学業はガクチカとして、十分なアピール材料です。しかし、学業「だけ」を頑張ったというのは、企業にとってあまりよい印象とはいえません。たとえば「部活も勉強もアルバイトも頑張った」という学生と、「とにかく勉強しかしていません」という学生、どちらを採用したいかと尋ねられたら、やはり前者を選ぶでしょう。

大学生は人生で最も自由がある期間です。多くの学生は、学業にプラスして部活やアルバイトのほか、課外活動に積極的に参加しています。そのなかで学業「だけ」というのは、自分のキャパシティの低さを表します。実際の仕事では、同時並行で多くの業務を行うシーンは数多く存在します。キャパシティが低い人には企業としても仕事を任せられません。

また、企業によっては明確にガクチカを「学業以外」と指定して質問する企業もあります。あくまでも学業は、いくつかあるガクチカの1つとして考え、いくつかの回答を用意しておきましょう。

学業のことをガクチカに書いてアピールできること

学業のことをガクチカに書くことは、企業に対する大きなアピールにつながります。現在の大学は、テストを論述形式にする、レポートを課すなど、学生の「知識」と「思考」が試される本来のアカデミックな形に回帰しつつあります。単純に単位が取りにくくなっているなかで、学業はガクチカの題材として十分な材料です。

また、単純なペーパーテスト以外も増えていく中で、学業を題材にしたガクチカからは多くのことがアピールできるようになりました。企業側も従来までの義務を果たす「忍耐力」や学生の興味関心を確認する以外にも、多くの要素を見出すようになっています。

計画性

学業をアピールすることで、最も伝わりやすく、かつ仕事でも重要な力が計画性です。仕事には締切があり、それまでに仕事を終わらせることが求められます。しかし、そのためには「誰が」「いつまでに」「何を」「どの程度」完了させるのかという計画を立てなければなりません。それが決まれば「どうやって」という方法を考えることになります。

これは、大学の学業では単位取得の工程と似ています。「誰が」は「自分」、「何を」は「単位」で固定ですが、それ以外は自由に計画を考えられます。卒業要件の単位を無理なく取得できていることは、それだけ余裕のある計画で行動できたことを意味します。

また、成績は水物であるため、単位が取れないことも珍しくないでしょう。そのときに計画を変更できる対応力や、もしものときのサブプランを用意する先見性も、仕事で高い評価を受ける能力です。

コミュニケーション能力

従来までの教員が板書するスタイル以外にも、グループワークやプレゼンテーション形式の講義を行う大学が昨今増えています。これらの講義では、自分の事を伝える発信力や相手の話を聞いて理解する傾聴力など、いわゆるコミュニケーション能力が試されます。また、それらを円滑に進めるためには、日頃からメンバーと連絡を取り合う必要があります。マメな連絡もコミュニケーション能力といえるでしょう。

常に仕事には「他の誰か」が存在します。指示する上長だけではなく、できた仕事を受け取る次の工程の人もいます。仕事を円滑に進めるためには、日頃から相手とコミュニケーションを取っておかなければなりません。ただ、仕事におけるコミュニケーションとは、「相手と楽しくおしゃべり」することではありません。学業で身に付けた発信力や傾聴力は、必ず仕事で役立つことでしょう。

義務への対応力

学生にとって、学業が1つの義務であるというのは間違っていません。しかし、その義務への心持ちや取り組み方は、1人1人異なります。1つの物事に取り組む人もいれば、色々な事に挑戦する人もいるでしょう。企業は、その取り組み方の違いを注意深く見ています。どちらが良い悪いという話ではなく、企業の雰囲気に「どちらが適しているか」を学業への取り組み方から推察しています。

また、取り組む姿勢も重要な要素です。すべてに全力で取り組んだ真面目さは、必ず高い評価を得ることでしょう。ただ同様に、義務「だからこそ」適度に手を抜いていた姿勢も評価されます。「手を抜く」ということは、言い換えれば「効率を重視している」姿勢です。真面目さを重視するか、効率性を重視するかは企業によって異なりますので、志望する企業に合わせて考えましょう。

ガクチカで学業をのことを書くときのポイント

学業はガクチカの題材としてうってつけといえます。身近にあるため想像がしやすく、また手に入れた力が目に見えて実感できることも、文章に起こすうえで有効です。まずは4年間を振り返り、自分が力をいれた学業を探してみましょう。普段の講義でも、ゼミ活動でも、課外授業として行った留学などでも大丈夫です。題材を見つけた後は、ポイントをおさえて魅力的なガクチカを書きましょう。

企業が知りたいのは、結果的に手に入れた力

学業をガクチカに書くときは、単純な成績アピールにならないようにしましょう。勿論、成績が良いことは誇るべきことであり、「成績の良い」学生を求めている企業も存在します。しかし、企業が知りたいことは、数字上の成績ではなく学業を通じて手に入れた力です。ガクチカにおいては、成績は二の次であるため積極的なアピールは避けましょう。

ガクチカで学業をアピールするときは、「学業そのもの」をアピールするか、もしくは、「学業を頑張った結果」をアピールします。どちらをアピールするかは、自分の取り組みの内容や志望先に合わせましょう。

1.学業そのものをアピールする

学業の内容そのものが志望先に活かせることである場合には、特に有効な方法です。例えば、経済学部であれば「経済」について講義を受けています。その講義や研究のなかで体得した知識や経験なども、十分に手に入れた力といえるでしょう。学習したことを細かい括りに落とし込めると、分かりやすい文章になります。また、志望先の業務との関連性が高まり、採用担当も働き始めた後のイメージをしやすくなります。

2.学業を頑張った結果をアピールする

学業を頑張った結果が成果として表れたことをアピールする方法です。例えば、1年前期の成績は全て「不可」だったが、それを改善して後期からはすべて「優」にしたという、自分が成績を改善させるために、どんな努力をしたかも十分なアピール材料になります。現れた変化が劇的であるほど、採用担当の印象に残りやすくなります。

ただ、結果をアピールするときは、大学受験のことを使わないようにしましょう。大学受験は高校時代の経験です。高校時代の経験をしても魅力に欠けるだけでなく、数値が上がった下がっただけの話にしかならないため印象に残りません。

その学業に力を入れた理由を考える

学生にとって、学業に義務的な面があることは理解できます。しかし、大学は「進学しなければならない」機関ではありません。つまり、進学したからには何かしらの理由があるはずです。ガクチカでは、その学業に力を入れた理由を考えましょう。例えば「将来は医者になって〜」という高尚な目的もあれば、他にも「興味があった」「面白そうだった」という浅い理由もあるでしょう。

企業はガクチカから就活生の興味関心があることや、モチベーションの源泉を探っています。大学進学の理由や受講した講義の選択理由などは、まさに就活生の興味関心が明らかになる部分でしょう。そこから就活生本人も気が付いていない就活生の本質を掴むためにも、学業に力を入れた理由を企業は知りたがっています。

客観的な数値で説得力を増す

学業をガクチカに書くときは、客観的な数値を入れると説得力が増します。例えば、単純に「頑張りました」というよりも、「毎日1時間の勉強を行いました」という方が、具体的に「何をした」のかが伝わります。具体的な数値が分かる方が、採用担当としても就活生の努力や取り組みに関する姿勢の強さを感じ取れます。

ガクチカに限らずESで求められる項目は、いうなれば「自分の説明書」です。「ちょっと」や「少し」のような曖昧な言葉を使うと、自分のことが正しく伝わりません。逆に、伝えたいこととは反対の印象を持たれる可能性もあります。相手に自分の事を誤って理解されないためにも、文中には数値を入れて客観的に判断できるようにしておきましょう。

学んだことをどう活かすかまで考えてみる

企業はガクチカから、実際に働き始めた後の姿をイメージしています。ガクチカで学業について書くならば、学んだことを仕事でどう活かすかまで考えてみましょう。例えば、「私のコミュニケーション能力は、貴社の〇〇で役立つ」とアピールできると、企業研究の深さも採用担当に示すことができます。

そのなかで、学んだことが業務に関連していると、企業としても就活生の意思の強さ基礎的な能力を感じられます。特に、医学部や教育学部など大学自体が養成機関である学部は、学びと仕事が直結している学部です。どれだけ自分が深く学んだのかを伝えられれば、内定も近づくに違いありません。

勿論、アピールできるのは学んだことだけではありません。忍耐力や計画性など学業を行うことで手に入れた力にも企業は求めています。学業の「内容」だけではなく、その知識や技術を磨くために頑張ったこと、学業の「外側」にも目を向けてみましょう。

ガクチカで学業を伝えるときの例文

ガクチカで学業を書くときは、まずは自分が最も力を入れた学業について考えてみましょう。一口に学業といっても、その内容は様々です。日々の講義は当然として、ゼミ活動や留学、資格取得のための勉強も、広い括りでは学業に数えられます。自分が力を入れた学業の内容を、まずは考えてみましょう。

学業の内容をアピールする

例文

私は大学時代は教員課程を修める中で、特に児童心理について深く研究していました。

近年、学級崩壊やいじめの問題が数多く取り上げられていますが、その原因の一端として、私は先生が子どもの心を掴めてないことが挙げられると考えています。そのため、私は実際に教師になったときのことを考え、児童心理の研究を進めました。

ただ、理論を学ぶだけでは足りないと思い、2年生からは大学近くの保育園にボランティアに行ったり、アルバイト先の塾では受け持つ生徒に対して、講義で学習したことを実践しました。成功したこともあれば、失敗したこともあり、円滑には進みませんでしたが、貴重な体験をできたと思います。

私は、授業も教室運営も子どもがいてこそだと考えています。大学時代の児童心理の研究を活かして、貴校での授業や教室運営に取り組んでいきます。(400字以内)

大学時代に学んだことも、ガクチカの立派な題材です。なかでも理系学部や教育学部、法学部などは、大学での学びが企業での業務に直結するため、学業での頑張りを高く評価してもらえます。また、力を入れた内容と理由、そして、仕事での活かし方が一本の線にまとめやすいため、書く側としても書きやすい題材となります。

ただ、書きやすさの反面、どうしても他の志望者と内容が重複しやすいという欠点があります。特に同じ学部の出身となると、なかなか重複は避けられません。そこで差を付けるためには、実際の行動が重要になります。それを学習するにあたって、どれくらいの時間を割いたのか、また、より深めるための課外活動をしたのかなど、意識の違いが伝わるようにしてみましょう。

好成績を取るための努力をアピールする

例文

私は大学時代はGPA平均3.5を目標に学業に取り組んだ経験から、継続することの重要性を学びました。

高校時代はあまり勉強もせず、推薦入試で大学に入りましたが「大学は勉強に注力できる最後のチャンス」と考え、学業に最優先で取り組むことを決意しました。

毎日の講義への出席は勿論ですが、毎日の通学時間にも課題に取り組み、休日は図書館で勉強するという生活を4年間続けました。空き時間でアルバイトをしながらの勉強は辛く、「卒業できれば良い」という考えが何度も浮かびました。

しかし、その度に「好きなことを勉強させてもらっている」と思い直し、折角なら「良い成績で卒業する」ほうが、自分にとって良い結果になると思い、諦めずに勉強を続けました。結果として、目標を大幅に上回るGPA平均4.0を達成できました。

貴社の業務でも常に高い目標を設定し、その目標達成のために継続的に努力し続けます。(400字以内)

GPAとは「Grade Point Average」の頭文字を略した言葉であり、元はアメリカなどで使われている成績評価の指標です。従来と同様に「成績の良い学生が欲しい」という企業も数多く存在しています。そのような企業に対して、GPAの高さ をアピールすることは、間違いなく有効でしょう。一般的にGPAの平均は、大学にもよりますが2.5前後とされているため、4.0という成果は十分優秀といえるレベルです。

ただ、ガクチカは成績や学歴の自慢大会ではありません。アピールすべきは「成績」ではなく、「成績を取るためにしたこと」です。このガクチカでは、毎日の学習の取り組みをアピールしています。そして、その毎日の継続的な取り組みが、優秀な成績につながったことで「継続力」のアピールにつなげています。このように取り組みの内容から、得た能力や学んだことを書くようにしましょう。

資格取得を目指した学業をアピールする

例文

私は2年生のときに、FP2級資格の取得を目指して勉強を頑張りました。その経験から時間の効率的な使い方を考えるようになりました。

大学では経済を学んでいましたが、「理論よりも実学」という思いが強くなり、使える資格がある方が将来的に役に立つと考え、取得を目指しました。

独学でFP2級に合格するには、300時間の学習が必要でしたが、講義の他にアルバイトや部活動もあり捻出することは困難でした。

そこで私は2年生の講義を、FPに関係する内容の講義を選択しました。講義を問題集で振り返りFPの勉強を進めていきました。また、先輩に効率的な学習方法の助言をもらい試験対策を行いました。結果として1年で2級に合格できました。

現在、私はFP1級を目指して勉強しています。就職活動もあり勉強できる時間は、さらに少なくなりましたが、2級取得時の効率的な勉強法を実践することで、入社までに取得し、貴社で活躍したいと考えています。(400字以内)

大学時代に資格の取得を目指して勉強した経験がある人は多いのではないでしょうか。資格を持っていることは、企業に対する有効なアピールです。業務に関連する知識があれば、それだけOJTの時間を必要としない即戦力として期待できます。新卒採用はポテンシャルへの期待ですが、既に能力がある人間を採用しない理由はありません。

ただ、ガクチカで「資格を持っている」ことをアピールするのは、本来の目的とは異なります。企業はガクチカから「就活生の興味関心」を知ろうとしています。そのためアピールするべきは、「何故、取得を目指したのか」や、「そのためにどのようなことをしたのか」です。資格をアピールするときは、この点に注意しましょう。

ガクチカに学業のことを書くときの注意点

成績をアピールしても効果はない

学業をガクチカに書くときは、成績のアピールにならないように注意しましょう。大学の成績は講義ごとに担当の教授が採点する形が一般的です。また、同じような内容の講義であっても、使用するテキストなどが異なります。そのため企業としては、成績を一元的に評価するのが難しいという実情があります。評価できないものをアピールしても、企業としては採用の是非を判断できません。

確かに「成績がよい」ことは誇るべきでしょう。しかし、「勉強ができる」ことと「仕事ができる」ことは、必ずしもイコールではありません。そのため数字的な成績を語っても、単なる自慢話で終わってしまいます。ガクチカで学業を書くときは「成績がよいこと」ではなく、「よい成績を取るためにどうしたのか」という方法論や実際の行動を書くようにしましょう。

専門用語の使用は志望する企業に合わせておく

学業を題材にガクチカを書くと、専門的な内容を書くこともあるでしょう。しかし、それらの専門用語は一般人には理解できません。理解できないものを強引に使うと、その説明に文字数や時間を費やしてしまい、本来書くべき内容が書けなくなってしまいます。専門用語は極力使わず、分かりやすい言葉にすることを心掛けましょう。

ただ、自分の学業や研究内容と、志望先の業務内容が一致しているなら話は別です。医学部や法学部などが分かりやすい例ではないでしょうか。採用担当は就活生よりも長く研究や勉強を続けている人です。そのような採用担当に言い換えた言葉を使うと、逆に「勉強不足」という印象を持たれてしまいます。

専門用語を使うときは、相手が知っているかが重要なポイントです。あれもこれも専門用語を書き換えるのではなく、必要なものは残しておくことも考えましょう。

内容は必ず1つに決める

一口に学業といっても、その取り組み方や内容は数多く考えられます。内容を「学業への取り組み」としてしまうと、範囲が広いため具体性に乏しいガクチカになってしまいます。ガクチカに学業のことを書くときは、細かい範囲に限定して考えていくべきです。留学や実地研修などの専門性の高い内容でも、講義や定期試験などの一般的な大学生としての経験でも、どちらも問題ありません。

また、このとき選ぶ題材は1つに絞ります。同じ学業であっても、留学の経験と定期試験での頑張りを同列に語ることはできません。頑張り方が異なるのであれば、当然得られた能力や企業での活かし方も異なります。採用ページや企業理念などから企業が就活生に対して、何を求めているのかを読みとり、それをアピールできる題材を選択しましょう。

他者との差別化を意識しておく

学業はガクチカの題材として、身近にある書きやすい題材といえるでしょう。しかし、それは他の就活生も同じです。身近にあるということは、それだけ他の就活生と題材が重複する可能性が高いことを意味します。そのため、学業をガクチカに書くならば、他の就活生との差別化が大きな問題となります。

同じ内容を学んだとしても、そこから得られるものは、1人ずつ異なります。そのため、単純に「学業を頑張って、〇〇を学びました」の〇〇の部分に当てはまる能力や、それを得た経験などが差別化できるポイントです。他の誰でもない「自分だからこそ」の能力や、経験を思い返してみましょう。

学業はガクチカにうってつけのエピソードになる

ベースメントアップス株式会社が調査した「学生時代の勉強」に関する結果では、実に44%もの社会人が「学生時代に学んだことが活かせていない」と回答しています。この割合の高さも「学業がガクチカにならないと考える」理由の1つかもしれません。確かに、この数字の中には専攻とは異なる道を「選ばざるを得なかった」人もいるでしょう。

しかし「学んだこと」は、何も講義内容だけではありません。1人で夜遅くまで論文を書いた経験や、試験のために学友と切磋琢磨した経験も「学んだこと」です。企業にも、学業の「内容」以外の部分を評価する動きが表れ始めています。これまでの「大学は人生のレジャーランド」という風潮は過去のものです。ガクチカで自分の学業への取り組みを積極的にアピールしていきましょう。

参考サイト

ガクチカ

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