「好奇心旺盛」をアピールする自己PRの書き方は?【例文6選】

ESに自己PRとして「好奇心」について記載する場合、伝え方や表現に注意することで好印象を与えることができます。

この記事では、好奇心の高さをテーマにした自己PRの書き方を、例文付きで紹介します。さらに、企業にアピールするべき内容や、好奇心をアピールする上でのポイントも解説しています。

「好奇心旺盛」をアピールする自己PRの書き方

どんな種類の好奇心なのか自己分析する

好奇心と一言にしても、種類は様々です。「新しいことに挑戦するのが好き」「人のことを知るのが好き」など、具体的に述べると大きな違いがあります。

そのため、まずは自分の好奇心が何に対してのものなのかを分析してみましょう。好奇心が発揮された場面や結果などを、細かく書き出してみるのがおすすめです。

徹底した自己分析でアピールポイントを明確にしておくと、自己PR以外の項目でも一貫したアピールが可能になります。

PREP法で書くのが基本

PREP法の書き方
  1. 簡潔な結論
  2. 理由
  3. 具体例
  4. 理由を踏まえた結論

自己PRは、PREP法の構成を意識して作成しましょう。PREP法とは、説得力のある文章作成のために広く用いられている手法で、応募書類でも多く活用されています。

PREP法は、最初に要点を述べておくことで、その後に続く理由が理解しやすくなる点がメリットです。応募書類を隈なく何度も読む採用担当者は少ないので、一度でポイントが伝わるPREP法を意識してみましょう。

好奇心の強さが表れたエピソードを述べる

具体的なエピソードの例
  • 大学で専門分野以外にの教科も履修して学習した
  • ゼミではより多くの教授から意見をもらい様々な仮説のもと研究を進めた
  • 居酒屋のホールとしてバイトをしたが、キッチンも担当するようになった

過去の体験談をもとにアピールしていくことで、高い説得力を持たせられます。好奇心は場面を選ばず、一人の体験でも発揮されるので、エピソード選びはしやすい強みといえます。

特に、好奇心を持って新しいことに挑戦したエピソードは、差別化がしやすくおすすめです。興味を持ったきっかけや流れを明確にすると伝わりやすくなります。

ただし、エピソードに他者との関わりが一切ないと、協調性があるのか疑われる可能性があります。サークルやグループでの活動をエピソードに含めるようにしましょう。

仕事に活かせる学びで締める

自己PRの最後は、得られた学びを仕事でどう活かせるのかという意気込みで締めましょう。採用担当者に、活躍をイメージしてもらいやすくなります。

強みやエピソードは、これまでの経験の紹介に過ぎません。それを踏まえて、今後どのように貢献していけるのかを示すことが求められます。

自己PRの締めは、自分の意欲や熱意をアピールしやすい部分でもあります。定型文で締めるのではなく、自分自身の言葉で意欲的な姿勢を見せられると、印象に残る自己PRになるでしょう。

「好奇心旺盛」をテーマにした自己PR例文

部活・サークル

例文

私の強みは好奇心の強さで、同時にいくつもの物事に興味関心を向け挑戦できます。
大学時代、フットボールサークルとバレーボールサークルを掛け持ちしていました。小学生からバレーボールをしていたため、大学でも続けたいと思いバレーボールサークルへ入部しました。その一方であまり足腰を使ったスポーツをしたことがないため、フットボールにも挑戦したい思いから、サークル2つを掛け持ちしました。
どちらの部でも練習、試合に全力で取り組みバレーはもちろん、フットボールの魅力にも気づき、現在は社会人サークルに参加し今でもフットボールを楽しんでいます。
この経験から自分が体験したこと無い分野に挑戦することの楽しさ、そして可能性を広げることの重要さを学びました。
この気づきを仕事でも活かし、一つの物事にとらわれず、複数の業務においても真摯に取り組んでいきたいと考えています。(400字以内)

全く異なることを経験し、好奇心の重要性に気づいたことを端的にまとめています。

ただサークルを複数掛け持ちするのではなく、得た考え方をビジネスシーンで活かし、いち早く成長する姿勢を見せることで、より印象に残る自己PRになります。

アルバイト

例文

私の強みは好奇心が強く、必要に応じて新たな環境に飛び込めることです。
大学時代4年間居酒屋のホールでバイトをしていました。もともとホールで採用されましたが、キッチンの人手が足りなくなり、誰かホールからキッチンも覚えてほしいと店長から言われた際、私が手を上げキッチンを覚えていきました。始めのうちは上手く行かないこともありましたが、先輩スタッフに聞いたり、社員のフォローもあり、最後の1年間はホールとキッチン、両方のシフトで勤務していました。
正直キッチン業務が初めてなこともあり不安はありましたが、それでも挑戦してよかったと思っています。慣れないことも周りのサポートや協力があれば乗り越えられることを学んだため、入社後も素直な気持ちを持ち続け、モデルとなる先輩方についていき、将来的には追い越せるよう継続的に努力をしていこうと思います。(400字以内)

この例文では、好奇心旺盛なことに加え、そこから新しいことに対する取り組み方を学んだことが織り交ぜられています。

バイトであっても、新たな仕事を素直な姿勢で吸収することの重要性に変わりはありません。

バイトの経験を仕事でも応用できることを企業へ伝えられれば、より差別化された自己PRとなるでしょう。

ゼミ

例文

私の強みは好奇心が強く、自ら率先して情報を取りに行けることです。私が所属する第二言語の習得に関する研究を行うゼミでは、主に第二言語として英語を習得するプロセスを研究していました。一定のデータが溜まり英語の取得までの道のりが見えてきたタイミングで私は、他の言語も同じプロセスで取得できるのか気になりました。
そこで中国語、ロシア語の教授のもとを尋ね自身のデータをもとに、他言語でもこのデータは同じものか確認しました。教授曰く大枠は同じものの、言語ごとにわずかな違いがあるとのことで、私はそこから英語の研究に加え、いくつか他言語のデータを用いることで、更に深い研究成果を発表しました。
このように与えられたことだけではなく、自ら疑問をいだき好奇心のもと、視野を広く持つことで、ビジネスにおいても新たな事を身につけ、スピード感ある成長を目指せると思っています。(400字以内)

この例文では、与えられたこと以外にも、好奇心を持って主体的に行動できることがアピールされています。

能動的な姿勢を持つ新入社員は将来成長する可能性があるため、企業側も欲しい人材です。

好奇心の高さを活かして、自ら新しい分野へ挑戦できることを自己PRで企業へ伝えていくと良いでしょう。

留学

例文

私の強みは好奇心が強く、成長の為なら前向きに取り組めることです。大学では情報工学を学んでいましたが、参考資料が英語で記載されていることが多く、自分も英語力と身につけたいと思ったため、半年間の交換留学に参加しました。
もともと理系の勉強しかしてこなかったものの、現地ではなるべく日本語を使わない生活をし、毎日行ったことのない場所へ出向くよう心がけていました。結果的に英語力が向上し、以前は翻訳していた参考資料も、ある程度ですが原文のまま読み進められるようになりました。この経験から、視野を広く持ち様々なことに挑戦することで、自分の可能性が広がることを学びました。
この学びを入社後も活かし、自分の限界を決めることなく業務を通して成長したいと考えています。(350字以内)

自分の成長をわかりやすく伝えられるため、好奇心のもと留学へ行ったエピソードは効果的な自己PRとなります。

現状のスキルやレベルに満足することなく、自身の成長のために外の世界へ飛び出す好奇心や勇気はビジネスにも繋がるでしょう。

将来成長することが前提で採用される新卒採用において、エントリーシートを通じて自分の将来性を語れるようになれれば、より内定獲得へと近づきます。

インターンシップ

例文

私の強みは好奇心が強く、視野を広げて新たな可能性を探せることです。アプリ開発のインターンシップに参加した際、チームメンバーはもちろん、積極的に営業メンバーとも交流を持ちました。
なぜこの仕様で開発をするのか、どんなアプリを作りたいのかなど、お客様と直接話す営業と接点を持つことで、より課題やニーズが鮮明に見えてきました。業務では開発チームとしか関わることがなかったのですが、休憩時間や業務終了後に営業メンバーとの接点を持つことで、今まで自分が見えていなかった世界も見えてきたと思います。
インターンシップを通して、仕事をするのであればより広い視野を持って取り組むことの大切さを学んだため、御社に入社した後もこの意識を忘れず、業務を多角的な角度から見ながら挑戦を続けたいと思います。(350字以内)

インターンシップの経験は仕事への姿勢がダイレクトに伝わるテーマです。実際の仕事を通して気づいたことをエントリーシートに記載することで、そのまま入社後も活かせることをアピールできます。

特に、ただ仕事を機械的にこなすのではなく、周りの人やチームに興味を持ち主体的に行動した経験は、企業側も好印象を抱くでしょう。

勉強

例文

私は視野が広く、多くのことに好奇心を向けられます。
大学では経済学を専攻していますが、将来は海外でも活躍できる人材になりたいため、オンラインで英会話を学んでいます。今まで経験したことがないようなこと、新たな価値観は海外で現地の人と触れることで、より高いレベルで身につくと考えています。
特に自分と異なる考えや価値観を持つ人との交流が私は好きで、日常でもあえて自分と違う考えの人と話す機会を作っています。
そのため御社に入社した後も、部署の垣根を越えて、モデルとなる先輩方と積極的に交流し、いち早く戦力として活躍したいと考えています。

勉強面でも多様な物事に興味を示し、実際に行動に移していることがあればアピールしていくと良いでしょう。

特に面接時には具体的なエピソードが聞かれるため、エントリーシートの段階である程度具体的な話を入れておくことがポイントです。

視野が広いことをアピールできれば、入社後も色々なメンバーと交流を持ち、より組織拡大にも繋がると企業側も考えます。また、自ら学んだ経験を含めることで、勉強意欲が高いという印象も与えることができます。

好奇心旺盛な人は企業に求められている?

変化の多い業界では特に重視される

市場や技術の変化が激しい業界では、好奇心旺盛なことは大きなアピールポイントになります。

例えば、IT業界やマーケティング業界などでは、頻繁に使用ツールやトレンドが変わります。こうした変化の中では、常に新しいことを積極的に知ろうとする姿勢が重要です。

また、応用力があることも同時に示すことができると、新しいことをより効果的に活かして貢献するイメージを持ってもらえるでしょう。

組織にすぐ馴染めると考えてもらえる

好奇心があることで、新たな環境や組織にいち早く馴染めると期待してもらえます。

会社では常にチームで仕事を進めることになるため、仕事内容だけでなく、周囲の人にも興味を持って接する必要があります。

好奇心が高い人であれば、すぐにチームのことを知り、馴染めると判断してもらえるでしょう。

「知りたがるだけ」ではなく行動力が求められる

企業の求める好奇心は、「知った上で積極的に活かそうとする姿勢」です。ただ知りたいというだけでは、貢献できるイメージができません。

好奇心は、業務を習得する際に役立つだけでなく、業務効率化にも繋がる強みです。積極的に学んだことを、さらに自分なりに改善できることが伝えられると、高い行動力を示せます。

好奇心旺盛を自己PRに書く時のポイント

「飽きっぽい」「一貫性がない」と思われないようにする

様々なものに目移りするような印象を与えてしまうと、アピールが逆効果になる可能性があります。

好奇心が高いことを適切に伝えられなければ、「継続力に欠ける」と捉えられてしまいます。

仕事では継続して努力する力も重要になります。何にでも興味を持つよりは、興味を持ったことへ継続的に取り組めるという姿勢をアピールする方が評価されやすいでしょう。

「好奇心を活かして成果を出した経験」を伝える

どんな仕事でも、最終的には成果を出すことが求められます。そのため、「好奇心をどう活かして成果に繋げたのか」という経験は積極的にアピールしましょう。

独自性のある取り組み内容で成果を出したことがあれば、目に留まる自己PRになります。

また、成果はなるべく具体的な数値を使い、比較なども交えて説明できると効果的です。「〇%の向上」や「前年比〇%増加」など、数値の見せ方によって印象は異なるため、一番インパクトがあると感じる表記を選びましょう。

業務に関係ない話をしすぎない

「好奇心がある」ということをアピールするために、様々な分野に関わった経験を挙げることは自然な流れです。

しかし、分野の説明ばかりを行い、応募先の業務に繋がらない内容で文字数を使ってしまうと、何をアピールしたいのかわからない自己PRになってしまいます。

読みやすい文章を作成する力も、自己PRでは問われています。どうしても説明しなければ不自然になってしまう場合を除き、業務と関係ない内容は省くようにしましょう。

「好奇心旺盛」を正しく伝えられる自己PRにしよう

好奇心が高いことは、人柄や仕事への意欲が伝わりやすい強みです。しかし、伝え方を間違えると、「継続力がない」「何が強みなのかわからない」などマイナスな印象へ繋がってしまいます。

好奇心の高さを示すエピソードとあわせて、成果に繋げた経験を取り上げることで、強みが正しく伝えられるでしょう。

さらに、わかりやすい文章を意識しながら、自分なりの言葉も盛り込むことで、強みと独自性を兼ね備えた自己PRが作成できます。

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