【例文10選】短い自己PRの書き方|書くためのコツと注意点

自己PRを書く際に「指定された文字数が短くて書きづらい」「文字数を100文字で指定されているがどう書こう」など悩んでいませんか?

自己PRの指定文字数が100文字から150文字程度の短い場合、どのようにまとめたら伝わるのか、短くまとめられず苦戦することも多いでしょう。今回は、自己PRを短くまとめるコツや注意点を紹介いたします。

また、シーン別での例文も紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

短い自己PRの例文10選【強み別】

例文1:協調性

例文

私の強みは、協調性があるところだ。大学時代は、留学生歓迎イベントの実行委員として参加した。メンバーと意見を積極的に交換し、役割分担を明確にすることで、留学生が喜ぶイベントを作り出すことができた。貴社に企画職として入社した後もチームで協力して貢献していきたい。(129文字)

協調性をアピールして企画職に勤務したい就活生の志望動機です。

企画職は部署のメンバーと協力して業務を行うため、協調性をアピールすることはプラスになります。

ただし「メンバーと意見を積極的に交換し、役割分担を明確にすることで、留学生が喜ぶイベントを作り出すことができた」の部分に「どのぐらいの準備期間」「イベント内容」「自身の役割」などの細かく記載するとより良い文章になるでしょう。

例文2:計画性

例文

私は逆算思考でスケジュールを立て、効率的に行動することが強みだ。大学時代は、軽音楽部の部長として活動した。細かいスケジュールを立て、定期的に進捗状況を確認しながら、練習をした。その結果、本番では演奏に成功できた。貴社に営業職として入社後も、計画性を活かして、期限内に目標達成をして貢献していきたい。(147文字)

単純に「計画性」と書くのではなく、「逆算思考でスケジュールを立て、効率的に行動することが強み」と言葉を言い換えているため、他の就活生と文章で差別化できているところが良い点です。

さらに練習から本番までの期間はどれぐらいあったのかを数値で表すと、より具体的な文章になるでしょう。

結論に記載している入社後の意気込みに、軽音楽部の経験を活かして、目標達成したい意欲が伝わります。

例文3:継続力

例文

私の強みは、継続力である。高校3年時、幼少期から夢だった芸術大学を目指した。しかし、現役では合格は叶わずに浪人をした。絵を描き続け、2浪目で目標としていた芸術大学に合格した。浪人経験を通して、諦めずに継続する大切さを学んだ。入社後はこの経験を活かして、どんな課題にも粘り強く取り組んでいきたい。(147文字)

就活生のなかには、難関大学や有名大学などを目指して、受験や浪人をした経験を自己PRに記載したい方がいるでしょう。

単純に「浪人をして勉強をした結果、目標とした大学に合格した」と書くのではなく、例文のように「浪人経験を通して、諦めずに継続する大切さを学んだ」と学んだことや工夫した点を具体的に記載することが大切です。

受験や浪人経験をアピールしたい場合は、ぜひ参考にしてみてください。

例文4:向上心

例文

私の強みは、向上心があるところだ。大学3年間、ホテルのアルバイトに力を入れた。入社時は、接客スキル向上のために、先輩の接客を真似し、研修に積極的に参加した。入社1年後、毎月の顧客満足度調査で従業員15名中上位5位以内を獲得できた。入社後も、向上心をもって、貴社に貢献したい。(137文字)

この就活生はアルバイト経験を通して「向上心」をアピールしています。接客スキルを向上するために、取り組んだ内容を簡潔に書いているのが良いでしょう。

「アルバイト年数」「努力が報われるまでの年数」「ランキング」を数値で表しているため、理論的で説得力が増します。数値を使うことで、具体性を表すことができ、文字数も削減できるのでおすすめです。

例文5:集中力

例文

私の強みは、集中力だ。 一度目標を決めたら、周囲の環境に左右されず、最後までやり遂げられる。学生時代は、学業と社労士資格取得の両立を目指した。 遊びの誘いや誘惑に負けず、集中して勉強に取り組み、目標の社労士を無事に取得した。貴社に入社後も、この強みを活かし、困難な課題にも粘り強く取り組みたい。(145文字)

自身の集中力を武器に社会保険労務士を取得した自己PRです。高い目標を達成するために、学業と社会保険労務士の勉強に勤しんだことがわかります。

ただし、「社労士」は正式名称ではないため「社会保険労務士」と書きましょう。文章が短くても、自己PRに資格を記載する場合は、正式名称で記載することが大切です。

就活生がよく自己PRで記載している資格欄の正式名称・略名は下記になります。間違えないように注意しましょう。

正式名称略名
宅地建物取引士宅建士
普通自動車第一種運転免許普通自動車免許
実用英語技能検定試験1級英検1級
日本商工会議所簿記検定試験2級日商簿記2級
秘書技能検定2級秘書検定2級
2級ファイナンシャル・プランニング技能士FP2級

例文6:忍耐力

例文

私の強みは、忍耐力があるところだ。大学4年間、サッカー部に所属。レギュラー入りを目指して、厳しい練習に毎日取り組んだ。挫折しそうなこともあったが、諦めずに努力を続け、最終の大会でレギュラー入りを果たした。貴社に入社後も、忍耐力を活かして、どんな課題にも粘り強く取り組んでいきたい。(140文字)

体育会系の部活に取り組んでいる方は「忍耐力」をアピールしたい就活生が多いでしょう。例文では、厳しい練習に耐えて、最後にはレギュラーを勝ち取った内容で書かれています。

レギュラーに選ばれたのは素晴らしいことですが、「厳しい練習に毎日取り組んだ」の一文では、苦しいことに耐えているだけと思われてしまう可能性があります。

目標達成のための具体的な取り組みが見える文章を意識できると、より良い内容になります。

例文7:責任感

例文

私は、責任感があるところが強みだ。焼肉店のアルバイトリーダーとして後輩の育成担当に任命された。マニュアルを作成し、接客指導も行った。2ヶ月後、後輩が早期に即戦力として活躍できた。約50名中3人に贈られる優秀アルバイトリーダーとして受賞された。入社後も与えられた仕事に責任を持ち、全力で取り組みたい。(149文字)

アルバイトリーダーとして責任を果たして、会社で認められた自己PRです。「約50名中3人に贈られる優秀アルバイトリーダーとして受賞された」と数値を記載しているため、具体的でわかりやすいです。

「マニュアルを作成し、接客指導も行った」という部分をもう少し詳しく書くことができると、採用担当者がよりイメージしやすいでしょう。

例文8:努力家

例文

私の強みは目標達成のために、諦めずに努力を続けられる点だ。大学時代は、宅地建物取引士の資格取得を目指した。挫折しそうになったこともあるが「必ず合格する」という強い意志を持ち、計画的に勉強を続けました。結果、1年で合格することができた。貴社に入社後も努力をし続けて、営業成績を残せる人材になりたい。(148文字)

1年で国家資格である「宅地建物取引士」を取得した就活生の自己PRです。「挫折しそうになったこともあるが「必ず合格する」という強い意志を持ち〜」の部分で、努力家でメンタルが強い人だとわかることが良い印象を与えます。

特に営業職を希望している方には、「苦しい時期にどのように乗り越えたか」を具体的に記載することで、採用担当者からの評価が良くなるでしょう。

例文9:コミュニケーション能力

例文

私の強みは、相手の立場に立って考え、分かりやすく伝えることを意識できることだ。大学時代は、介護のボランティア活動に参加した。目上の方と交流する機会があり、相手に合わせて話し方を工夫することで、お互いに気持ちの良い会話ができた。入社後も、介護職として相手のことを考えて会話をしていきたい。(142文字)

自分の強みと企業のニーズがマッチングできています。特に、介護職を希望している就活生は参考になる例文でしょう。

数値などは書いていませんが、「相手に合わせて話し方を工夫することで、お互いに気持ちの良い会話ができた」と人柄がわかる文章で、とても良い印象を受けます。

自己PRは、自分がどんな人かを簡潔に書くことも大切です。

例文10:行動力

例文

私の強みは、すぐに行動に移すことができるところだ。インターンシップ先でオウンドメディアの立ち上げメンバーとして参加した。他社のサイトを分析をして、他社にはないコンテンツを盛り込んで、実行した。結果、リリースした1年後には10万PV数を達成できた。貴社に入社後も、行動力を活かして、貢献していきたい。(149文字)

インターンシップでの出来事をアピールしている例文です。実際に仕事している様子が想像できるような具体性がある点が好印象です。

結果の部分には「リリースした1年後」と数値も記載しているため、具体的な結果がわかりやすいです。

ただ、リリース前の準備内容が若干薄いため、もう少し詳しく記載するとより良いでしょう。

自己PRの基本的な構成

最初は結論から伝える

  • 採用担当者は最初に結論を見るため、あなたの強みや熱意をすぐに理解できる
  • 文章全体の構成が明確になり、読みやすくなる
  • 冗長な表現を避け、簡潔にまとめられる

自己PRでは、あなたの魅力をわかりやすく伝えることが重要です。そのためには、まず冒頭で自分の強みを述べておきましょう。

ここでは回りくどい言い方ではなく、「私の強みは〇〇です」のようなストレートな表現が適切です。強みの詳細や根拠はそのあとに説明すればいいので、冒頭で注釈を入れたりする必要はありません。

また、周りの応募者との差別化を図るために、強みを他のワードに言い換えるのも効果的です。例えば「粘り強さ」をアピールする場合、「諦めずに努力を重ねられる」といった言い回しに変えると、一気に個性のある自己PRに仕上がります。

具体的なエピソードで根拠を示す

最初に強みを簡単に示したら、次はその強みが発揮されたエピソードを説明します。このエピソードは強みの根拠にもなるため、なるべく具体性を持たせることが大切です。

紹介するエピソードでは、時期や場面、関わった人についての簡単な説明をした上で、自分がしたことを明確に示しましょう。

選ぶエピソードにルールはありませんが、「日常会話」や「想像しにくい場面」は避けた方が良いでしょう。採用担当者が想像しやすく、共感の持てる内容を選ぶと、強みが伝わりやすくなります。

強みを企業でどう活かすかで締める

<例>

  • 目標達成意欲をアピールしたい場合

→貴社の営業職として入社した後は、向上心をもって、目標達成できるように努めたい。

  • 聞く力をアピールしたい場合

→貴社の記者職として入社した後は、インタビューするときは聞く姿勢を大切にして、取り組みたい。

最後は、入社後に強みをどう活かすのかという意気込みで締めましょう。ここまでに説明してきたことはあくまで過去の経験ですので、将来の目標も示さなければ活躍のビジョンが掴めません。

また、締めは熱意や意欲を一番アピールしやすい部分でもあります。仕事では能力だけでなく、人柄や性格も重要な要素ですので、しっかりと自分のやる気をアピールしておきましょう。

自己PRを短く書くためのコツ

一番アピールしたい強みを決める

自己PRでアピールする強みの決め方

自己PRでは、なるべく自分を良く見てもらおうと、強みやエピソードをいくつも盛り込んでしまいがちです。しかし、自己PRの文字数指定が少ない場合は、強みは1つだけに絞り、エピソードも端的に説明する必要があります。

そのためには、書き始める前に「自分が一番アピールしたいこと」を決めておくことが重要です。

アピールする強みは一番自信のある能力でも構いませんが、応募企業が一番求めていそうな強みを中心にすると、より目に留まりやすい自己PRになるでしょう。

短く言い換えられる語句がないか確認する

自己PRの頻出語句の言い換え例

自己PRの中でも、エピソードは自由度の高い箇所です。しかし、選んだエピソードによっては、長い名前や用語を使わなければならないこともあり、文字数を大幅に使ってしまう可能性があります。

特に、「モチベーション」「プロジェクト」などのカタカナ英語は使用されることが多いため、注意が必要です。「意欲」や「企画」など、似た意味の漢字に置き換えることで、文字数を一気に削減できるでしょう。

文末を「だ・である調」にする

自己PRを「だ・である調」で言い切るメリット

文末を一般的な「です・ます調」から「だ・である調」に変更することで、文字数を削減できます。

「だ・である調」は、簡潔に内容を伝えるのに適した言い切りです。やや堅い印象になるデメリットもありますが、「です・ます調」に比べて文章が短くまとまることが強みです。

論理の飛躍に注意する

「アルバイトで2年間の接客を経験。そのため、営業職としても活躍できると考える。」

→接客から得た何の能力が、営業職で活かせるのかが不明瞭

全体を短くまとめようとするあまり、論理が飛躍した文章にならないように注意しましょう。

論理が飛躍している自己PRは、アピールが伝わらないだけでなく、文章作成能力に欠けると判断される可能性があります。

文字数に関わらず、自己PRでは強みとその根拠を明確に示すことが必要です。言い回しを簡潔に言い換えるだけに留め、重要な箇所は省略しないようにしましょう。

短い自己PRを書くときは簡潔にわかりやすく書こう!

短い自己PRを書くには、指定された文字数内で具体的なエピソードと簡潔な文章が書かれているかが大切です。結論には、入社後の目標や意気込みをを伝えましょう。

無事に短い自己PRが完成したら、下記の内容を確認してから、期限内に提出してください。

  • 指定された短い文字数で書かれているか
  • 読みやすい文章か
  • 誤字脱字がないか

今回の記事を参考に、自分自身の強みを効果的にアピールできる自己PRを作成して、書類選考を突破できるように努めましょう。

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