【例文・一覧あり】エントリーシートで強みをアピールする書き方
目次
ESでよく聞かれる「強み(長所)」と「自己PR」は何が違うのか?
ESでよく聞かれる「自己PR」と「あなたの強み(長所)は何ですか?」という質問には明確な違いはありません。どちらも企業に向けて、仕事に活かせる自身の強みをアピールする文章です。そのため、両者はほとんど同じものと考えても、特に問題はありません。
しかし、ESでどちらの質問も聞かれるという場合もあるでしょう。そのような場合には、それぞれで異なる強みをアピールできると良いでしょう。このとき、「コミュニケーション能力の高さ」と「協調性があること」などのように、重なる部分がある強みを書くことは避けた方が好ましいです。
明確に異なる強みを述べることで、あなたが多様な能力を身に付けていることをアピールできるでしょう。
ESの強みから企業は何を見ているのか?
仕事で活かせるスキルを持っているか
応募者の強みについて聞いているということは、もちろん仕事に活かせるスキルを有しているかということを第一に確認していることでしょう。専門的なスキルが必要な職種の場合、企業はまず仕事に活かせる専門的なスキルを持っているかということを知りたがります。
仕事に活かせる専門的なスキルを有している場合には、そちらを優先してアピールすることをおすすめします。例えば、プログラマー職に応募する場合には、高度なプログラミングスキルを積極的にアピールするというようなことです。
専門的なスキルを持っていないという場合でも、アピールする強みは仕事で活かせるものにしましょう。例えば、チームで取り組む仕事であれば、人付き合いが重要となります。
そのため、専門的なスキルではないコミュニケーション能力も大いに歓迎されることでしょう。
応募者の人柄と社風のマッチ度
強みをアピールする際、それが活かされた具体的なエピソードや入社後の活かし方を語ることがセオリーとなっています。
そこからは応募者の人柄や物事に取り組む姿勢を汲み取ることができます。企業にはそれぞれ社風があり、人柄と社風のマッチ度が高ければ、先輩社員とも上手に付き合っていけるでしょう。
反対に、マッチ度が低ければ、会社に上手く馴染めず、先輩社員も応募者も気持ちよく働けなくなってしまいます。このことは、折角時間とコストを掛けて採用した社員が早期に辞職してしまうことにも繋がります。
そのため、企業にとって応募者の人柄が自社のカラーに合っているかを確かめることは非常に重要なことであり、強みも大事な判断材料となるでしょう。
自己理解ができているかどうか
自分の強みについて詳細に語るためには、自己分析・理解が欠かせません。しっかりと自己理解ができている応募者のアピール文は、より正確で信頼に値する情報であると言えるでしょう。正確である程に、その情報は適性の判断にもより有効であるということになります。
先述の通り、企業は社風と応募者の人柄の適性を重要視します。そのため、企業は強みを聞く際に、応募者がしっかりと自己理解をできているかということにも着目しているでしょう。
ESで強みを伝えるときの構成
結論
ESで強みを伝える際、まずは「私の強みは○○です」という結論から文章を始めましょう。これは「これから○○についての話を展開します」という宣言の代わりとなります。
最初に話の軸が分かることで、読み進めていく際にもどこに着目すべきかが分かりやすく、内容をすんなりと理解しやすくなります。
強みに限らず、ESで読み手に分かりやすい文章を書きたいという場合には、結論から始めるようにすることをおすすめします。
強みを発揮したエピソード
持っている強みが何かを伝えられたら、次はその根拠を述べましょう。なぜなら、本当にその強みを持っているということに読み手に納得してもらわなければいけないためです。
実際に強みを発揮したエピソードを具体的に伝えて、強みの裏付けをしましょう。この際、強みを活かした過程を段階を踏んだ構成で伝えることをおすすめします。
いつどんな「課題」に遭遇したか、それに強みをもってどう「対処」し、どのような「結果」となったのかというようなものです。内容が整理されて理解しやすくなり、また話の具体性も高めやすくなるでしょう。
入社後に強みをどのように活かすか
最後に、持っている強みを入社後にどのように活かすかを述べて、文章を締めましょう。意気込みを述べて入社意欲を示すだけでなく、強みが仕事で確かに活かせるものであるということのアピールを行うことができます。
また仕事への強みの活かし方が分かることで、企業側は応募者が実際に働くイメージを抱きやすくなります。自社に貢献してくれそうだと思える人材は、高く評価してもらえるでしょう。
おすすめの強み一覧
- 協調性
- 計画性
- 思いやり
- 気配り
- コミュニケーション能力
- 課題解決力
- 行動力
- 継続力
- 忍耐力
- 観察力
- 傾聴力
- 臨機応変な対応力
- 向上心
- 好奇心
- チャレンジ精神
- 責任感
- 真面目さ
- リーダーシップ
上記では、ESに書く強みとしておすすめのものを挙げています。いずれも幅広い職種で活かしやすいものであるため、多くの企業で有効なアピールとして用いることができるでしょう。
ただし、これらのような汎用性の高い強みをアピールする場合でも、必ず応募先に歓迎される強みであるかということの確認を怠らないようにしましょう。
より良いアピールのためには、企業が特に求める人物像がどのようなものかを理解し、それに合わせたアピールをすることが重要です。
ESで「強み」を伝える例文
行動力
大学時代は持ち前の行動力を活かして途上国の教育支援活動に取り組みました。きっかけはボランティア団体主催の講演会で途上国の教育問題を知ったことです。そこで、自分たちにできることを模索し、仲間と協力して現地の子供たちに学習教材を届けるプロジェクトを立ち上げました。
新品の教材を用意する資金的な余裕がなかったため、古本屋を回ったり、企業や団体に寄付を依頼したりして必要な教材を集め、仲間と分担して現地の学校に届けました。現地滞在中は子供たちと一緒に勉強したり、遊んだりしました。言葉は通じなくても笑顔で接することで心を通わせることができ、活動を通して教育が子供たちの未来を大きく左右することを実感しました。
貴社に入社後はこの行動力を活かし、積極的に新しいことに挑戦し、社会に貢献したいと考えております。(350字以内)
自分達でゼロからプロジェクトを立ち上げ、資金が限られる中で知恵を絞り、教材を確保して海外の学校まで届けるというエピソードからは相当な行動力が伝わります。
困難に直面した時、それを乗り越える方法を自ら考えて実行する力は社会に出てからも役立つ能力です。プロジェクトを通して教育の重要性を実感した、という具体的な気付きに触れている点も評価できます。
ただし応募職種とプロジェクトとの関連性がわかりません。プロジェクトでの学びや経験をどう仕事で活かすのかも説明しましょう。
協調性(コミュニケーション能力)
私の強みは協調性です。大学の国際交流サークルのイベントで伝統的な料理をテーマにしたブースを設けることになった際、文化や価値観が異なるメンバーが集まっていたため、どの国の料理を取り上げるべきかで意見が対立しました。
私は妥協点を探るため、まずは各国の食文化をそれぞれが紹介し合うことを提案しました。どの国の料理も「家庭料理」という共通点があることがわかり、最終的に各国の家庭料理を紹介するブースにするという全員が納得できる内容にまとめることができました。この経験から、異なる意見を尊重し、積極的にコミュニケーションを取ることで、より良い結果を生み出すことができることを学びました。
貴社に入社後は、この経験を活かし、多様な価値観を持つ人々と協力しながらチーム全体の目標達成に貢献したいと考えております。(350字以内)
立場や価値観の異なる人同士が集まって働いている会社の中では、意見が衝突してまとまらないことは少なくありません。そのような場面ではそれぞれの意見を尊重し、落とし所を探る必要が出てきます。
学生時代に多国籍のメンバーが集まるサークルで協調性や調整力を磨いた経験は、社会に出てからも役に立つはずです。具体的にどのような業務で協調性が活かせるかもアピールできるとよいでしょう。
計画性
私の強みは計画性です。大学時代にアルバイトをしていたカフェは人手不足で、週末は特に混雑していました。そこでスムーズな商品提供を目標にオペレーション改善に取り組みました。
過去の売上データとスタッフのシフト状況を分析し、人員配置の最適化を店長に提案。混雑する時間帯は経験豊富なスタッフを配置し、新人はベテランとペアを組めるようにしてもらいました。また、前日のうちに仕込みの8割を終わらせるようにし、テイクアウト用のメニューを増やすなど臨機応変な対応も行いました。その結果、提供時間が短縮され、顧客満足度も向上して売上も前年比10%増加しました。
この経験から、目標達成には計画性が不可欠であることを学びました。貴社に入社後はこの経験を活かして業務オペレーションの改善に取り組み、業務の効率化に貢献したいと考えています。(400字以内)
計画性という強みがしっかりとアルバイトでの経験を通して裏付けられています。人手不足による混雑という課題に対し、人員配置の最適化と仕込みの充実によって提供時間の短縮や顧客満足度・売上の向上という具体的な成果を出すことができており、計画性だけでなく問題発見能力や課題解決能力の高さも伝わってきます。
入社意欲を伝えるために、この会社を選んだ理由をもう少し詳しく説明するとよいでしょう。
粘り強さ(継続力)
私の強みは粘り強さです。大学時代は英語力を向上させるため、毎日2時間以上の英語学習を継続しました。単語帳や参考書を使った学習だけでなく、映画や音楽、ニュースなど、様々な英語コンテンツに触れるようにしました。また、週に2回、大学の英会話カフェに参加し、ネイティブスピーカーと会話練習を行いました。
最初は思うように話せず何度も挫折しそうになりました。しかし、諦めずに努力を続け、徐々に英語力が向上していくことを実感しました。留学経験はありませんが、継続的な努力によって、TOEICスコアを600点から900点台まで上げることができました。
この経験から、目標達成には継続が必要であることを学びました。
貴社に入社後は、この強みを活かして、困難な課題にも粘り強く取り組み、目標達成に貢献したいと考えております。(350字以内)
挫折しそうになりながらも諦めずに毎日努力を続け、TOEICのスコアを600点から900点台まで向上させたという具体的な成果を示すことで粘り強さを証明しているエピソードです。
日常的な学習方法が例を挙げて説明されており、英語力向上という目標達成のために必要なアクションを逆算して実行できている点から、計画性も読み取ることができます。
英語学習に力を入れた背景や、入社後に実現したいことにも触れて、自信の強みと関連性を持たせられるとよりよいアピールになります。
好奇心
私の強みは物事の本質や仕組みを知りたいという好奇心の強さです。子供の頃から植物に興味があり、大学では植物学を専攻し、研究室に所属して植物の光合成メカニズムを研究しました。自宅でも様々な種類の植物を育てる過程で、光合成の仕組みをより深く理解することができ、研究に役立てることができました。
さらに学んだ知識を多くの人に伝えたいという思いから「園芸学部生が教える植物栽培の豆知識」というInstagramアカウントを開設しました。日々の研究で得た自分なりの発見を分かりやすいイラストや写真を使って発信したところ、多くの人の共感を呼び、フォロワー数は1万人を超えました。
貴社に入社後はこの好奇心と向上心を活かして新しいことを常に学び続けながら、花や野菜の品種改良に貢献していきたいと考えております。(350字以内)
好奇心は仕事に活かすのが少々難しい強みではありますが、この例文では子供の頃からの植物への興味が大学での専攻、そして応募職種にまでつながっており、一貫性があります。プライベートでも植物の栽培に勤しみ、研究に役立てているところから勉強熱心な姿勢も読み取れます。
自分の知識を外部に発信して1万人ものフォロワーを獲得していることからは研究一筋ではなく、さまざまな能力を備えていることが伺え、入社後も幅広い分野で活躍してくれることが期待できる例文といえるでしょう。
チャレンジ精神
私の強みは、困難なことでも諦めずに挑戦し続けるチャレンジ精神です。学生時代は人前で話すことが苦手でした。しかし、将来は商品企画の仕事に就きたく、業務の一環でプレゼンテーションの機会も多いことから人前で話すことへの苦手意識を克服する必要がありました。
そこで、プレゼンの多い授業やゼミ、学外のスピーチコンテストなどに積極的に挑戦しました。最初は緊張で声が震え、うまく話せませんでした。しかし、何度も練習を重ね、話の構成や発声方法を工夫しました。徐々に人前で話すことに慣れ、自信もつけることができました。これらの経験を通して、どんな苦手なことでも、努力すれば克服できることを学びました。
貴社に入社できた際には、このチャレンジ精神とプレゼン能力を活かして、商品開発に貢献していきたいと考えております。(350字以内)
単にチャレンジ精神があると主張するだけでは説得力に欠けます。具体的なエピソードを用いてどんな困難に直面し、それをどう乗り越えたのかを説明することがポイントです。
この例文では人前に立つことへの苦手意識を克服するためにチャレンジしたことが複数例示されています。結果として人前でも自信を持って話せるようになるという目標を達成できており、将来の夢を実現させるために今の自分に欠けているものを分析する能力や計画性も読み取れるところが評価点です。
問題解決能力
大学では陸上部のキャプテンとして問題解決能力を磨きました。私が所属していた長距離部門は、選手の記録の伸び悩みという課題を抱えていました。
私はキャプテンに就任した当初、練習メニューを見直し、個々の選手に合わせた指導を行うことにしました。大学のトレーニング施設にある測定機器を活用し、選手のフォームや体力を詳細に分析しました。分析結果に基づき、個々の課題克服のためのトレーニングメニューを作成し、指導を行いました。また、外部コーチを招いて講習会を開催するなど、選手強化に力を入れました。
その結果、昨年はインカレ出場者がゼロだったところ、その年は5名がインカレに出場し、2名が入賞を果たすことができました。
貴社に入社後は、この問題解決能力を活かして、事業部の売上アップに貢献していきたいと考えております。(350字以内)
問題を解決するためには、現状分析、原因の特定、解決策の立案、実行といったプロセスが必要です。
この例文では練習メニューの見直しから測定機器を利用した分析、分析結果に基づいたトレーニングメニューの作成と、きちんとそれら一連のプロセスが踏まれていることがわかります。外部コーチを招いた講習会を開催するなど、リーダーシップもアピールできています。
事業内容と自身の能力をどのように結びつけるか、入社後どのように貢献したいかも明確に示されている理想的な自己PRといえるでしょう。
ESで強みを書くときのポイント
一文は短くわかりやすく伝える
文章を構成する一文一文は、可能な限り短くしましょう。一つ一つの文が冗長だと、要点を掴むことに時間が掛かり、読みにくく、理解しにくい文章になってしまいます。
一文を短くする方法は大きく分けて2つあります。
1つは無駄を省き、簡潔な表現でまとめるという方法です。必要性の高い情報だけで文を形作ることで、内容をすんなりと理解しやすくなります。もう1つは、意味が通じる範囲で長い文章を区切るというものです。
以下は長い一文を二つに分割した例です。
学生時代には野球部に所属していましたが、大会では一度も勝てたことが無く、その状況を打破するために、練習メニューの見直しを行いました。
↓
学生時代には野球部に所属していましたが、大会で一度も勝てたことがありませんでした。
そこで、この状況を打破するために、練習メニューの見直しを行いました。
短い区切りごとに文章の内容を整理しながら読むことができるようになるため、要点を把握しやすくなります。
ESの文章を書く際には、一文を短くするということを意識することをおすすめします。
強みとエピソードが一致しているか確認する
先述の通り、強みをアピールする際には、その根拠となるエピソードを伝えることがセオリーとなっています。この際、エピソードが本当に強みと関連しているかということをしっかりと確認しましょう。
強みとエピソードがずれているエピソードの例は以下の通りです。
私の強みは高いコミュニケーション能力を持っていることです。この強みは学生時代の飲食店でのアルバイトで磨きました。
ホールスタッフとして働いていたのですが、新商品が発売された際にはお客様に「今月のおすすめの〇〇はいかがですか?」と積極的に声掛けを行いました。
この結果、新商品の売り上げは好調で、店長にも「〇〇さんの声掛けのおかげで助かっている」と嬉しい声をいただくことができました。
貴社に入社後もこの強みを活かして、業務に貢献していきます。
上記の例文では、「コミュニケーション能力」をアピールするはずが、自ら声掛けをしているだけでお客様とコミュニケーションをとっている様子が伝わりません。
またこの文章から「コミュニケーション能力」が強みであることが伝わらず、何を伝えたいのかわからない文章になってしまっています。
このように伝えたい強みとエピソードにズレが生じていると、強みの裏付けが出来ず、説得力の無い文章になってしまいます。文章を書き終えたときには、強みとエピソードの内容が一致しているかをしっかりと確認しましょう。
仕事で活かせるものを選ぶ
いかに優れた強みであっても、仕事との関連性が低ければ、企業には歓迎されないでしょう。そのため、強みをアピールする際には、応募先での仕事で活かせるものを選ぶ必要があります。
アピールに適切な強みを選ぶためには、企業研究をして応募先への理解を深めることが不可欠です。企業の公式サイトや就活情報サイトから、求める人物像や社風を知り、企業に魅力的に思ってもらえる強みを見つけましょう。
採用担当者の目を惹く強みの書き方
修飾語を用いて強みを印象付ける
ESで強みを伝えるとき、「私の強みは○○です」と結論から始めることが一般的とされています。
このとき、「私の強みは粘り強さです」というように、単純な表現を用いると、個性が無く、採用担当者の印象に残りにくいでしょう。「私の強みは困難にぶつかっても諦めない粘り強さです」というように強みを修飾する表現を加えることで、他者との差別化がなされ、より印象的に伝えることができます。
また強みの具体性が高まり、どのように活かせるかをイメージしてもらいやすくなるでしょう。ただし、修飾語があまり冗長にならないように、注意する必要があります。サッと読んだだけで、すぐに理解できる表現を用いることを心掛けましょう。
エピソードに第三者の評価や数字を添える
強みの裏付けとして、それが活かされたエピソードを語る際、可能であれば、第三者からの評価や数字を混ぜてみましょう。
強みに対する客観的な評価が加わることで、話の信憑性が高まり、その強みが第三者から見ても確かなものであることをアピールできます。
第三者からの評価や数字を添えた例は以下の通りです。
- 店長から「○○さんがお客様に明るく接してくれるから、店内の雰囲気も明るくなっている」と言われました
- サッカー部の後輩から「○○さんの丁寧な指導のお陰で、シュートの成功率が上がった」と言われました
- テニス部の都大会で3位を獲得しました
- TOEICテストの点数が200点上昇しました
ESと履歴書の両方で「強み」を求められたときはどうする?
ESと履歴書の両方で強みについてのアピール文を求められたとき、取るべき方法は大きく分けて2つあります。
1つ目は、多くの文字数を書ける方の書類に、より詳細な文章を書くという方法です。つまり、両方で同じ内容について書きつつ、上限となる文字数の違いによって、深掘りの具合に差を付けるというものです。
2つ目は、それぞれの書類で全く異なる内容を書くという方法です。余裕がある場合には、こちらの方法を取ることをおすすめします。
アピールできる内容が増えるだけでなく、採用担当者には多彩な能力を身に付けていることを印象付けられるでしょう。
自分の強みや長所が見つからないときの対処法
自己分析ツールを使う
強みが見つけられない場合には、自己分析ツールを使用することをおすすめします。自己分析ツールは大手の就活情報サイトなど、複数のサービスで提供されています。サービスへの会員登録が必要な場合があるものの、基本的にはWeb上で無料で利用することが可能です。
形式としては、回答者自身に関する短い質問に「当てはまる」から「当てはまらない」までの複数の段階が用意された選択肢を選んで答えていくものが多いです。質問数が多い場合が基本ですが、簡単に答えられる質問で構成されているため、数分で回答し終えられるものが多いでしょう。
回答結果を基に回答者の分析がなされ、導き出された性格や強み・弱みなどがフィードバックされます。ただし、分析ツールは回答者の詳細なデータを基に分析を行うものではありません。
また回答は回答者の主観的な評価により行われます。そのため、結果は真に受け過ぎず、あくまで参考にする程度に留めておきましょう。
しかし、簡単に短時間で自己分析を行えるため、強みを探したいときには、まず利用してみると良いでしょう。
家族や友人に自分の強みを聞く
強みが見つからない場合には、家族や友人など、あなたをよく知る人物に自身の強みが何かを聞いてみると良いでしょう。あなたが気付いていない強みを見つけられるかもしれません。
またそのときに、それが強みだと考えた根拠を聞くことで、あなたの強みが表れたエピソードも一緒に見つけられるでしょう。見つけられた強みは、客観的に評価されているものであるため、確かな強みと言えるでしょう。
異なる視点からの評価を得やすいため、家族、友人、学校の先生、アルバイト先の先輩など、様々な立場の人に強みを聞いてみることをおすすめします。
弱みを強みに言い換える
自分が弱みだと思っていたものが、ある場面では強みとして発揮できるものだった、ということもあるかもしれません。そのため、強みが見つからない場合には、弱みを強みに言い換えることができないか試してみましょう。
言い換えで強みを見つけられたら、それが本当に自身の持つ強みなのか、具体的なエピソードを伴って説明できるかを必ず検証しましょう。
弱みを強みに置き換えた例は、以下の通りです。
弱み | 強み |
頑固 | 芯が強い、他者に流されない |
暗い | 穏やか、落ち着きがある |
心配性 | 慎重 |
神経質 | 几帳面、丁寧 |
お節介 | 世話焼き、思いやりがある |
このように弱みから考えると、短所・長所の両方を見つけることができます。また長所・短所に一貫性を持たせることができるので、弱みをあらゆる角度から見直してみるのもおすすめです。
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