【例文あり】自己PRの箇条書きはあり?就活生と差別化してアピールする方法

「自己PRに箇条書きを使ってもいいの?」「箇条書きだと、採用担当者に悪い印象を与えてしまうのでは?」と、自己PRの書き方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

箇条書きはひと目で強みを伝えることができ、他の就活生と差別化することができるので、上手に活用できれば、採用担当者の目を惹く自己PRを作成することができます。

本記事では自己PRで箇条書きを使うメリットや注意点について解説していきます。また、箇条書きを使うステップや箇条書きを使った自己PRの例文も紹介するので、自己PR作りに苦戦している方は参考にしてみてください。

自己PRは箇条書きでも問題ない?

自己PRは1つの文章にまとまっているイメージがあるので、箇条書きにしてもいいのか悩む方もいるでしょう。結論として、自己PRに箇条書きを使うのは問題ありません。

自己PRは学生の強みをどのように業務で活かせるのかを確認することが目的なので、わかりやすく伝えることが重要です。箇条書きは効果的に使うと読みやすく、他の就活生との差別化も図れるため、適切に使うと自己PRのクオリティが上がることもあります。そのため、箇条書きで自己PRを作成しても、印象が悪くなることはありません

しかし、箇条書きの使い方を間違ってしまうと、印象が悪くなってしまう場合もあります。箇条書きを使う場合は、ポイントを押さえ、採用担当者の目を惹く文章を心がけ作成していきましょう。

自己PRを箇条書きにする3つのメリット

内容がダイレクトに伝わりやすい

自己PRは採用担当者にとって読みやすく理解しやすい文章にすることが大切です。

文章のみで作成した場合、学生のアピールしたい強みを理解するためには、1文すべて読み終える必要があります。長い文章の自己PRだと、内容を誤解して読み進めてしまうこともあるでしょう。

箇条書きで作成するメリットは、強みがはっきりするので内容がダイレクトに伝わることです。注目して欲しい部分を箇条書きにすることで、誤解することなく正確に伝えることができます。

採用担当者の目を惹く

自己PRを箇条書きで作成すると、読みやすさだけでなくパッと目を惹く文章になります。採用担当者は多くの応募書類に目を通していることもあり、長い文章の自己PRだと読む気が削がれてしまうこともあります。

内容は魅力的でも読みづらい自己PRだと、読み飛ばされてしまう恐れがあり、アピールポイントが十分に伝わりません。

箇条書きは視覚に訴える効果があるため、採用担当者の目に止まり、興味を持ってくれることが期待できます。他の学生と差別化もできるので、印象の残る自己PRになるでしょう。

文章にリズムが生まれ読みやすい

文字だけの長い文章が続いている自己PRでは、採用担当者が読みづらさを感じることがあります。一部を箇条書きで作成すると、文章にリズムが生まれるため読みやすくなります。

ESでは限られた文字数で、魅力が伝わる文章を作成しなければいけません。箇条書きで作成した自己PRは、文章にメリハリがつくことで、淡々と長い自己PRよりも好印象を持たれることがあります。

また、学生のなかには自己PRの文章がうまくまとまらないと悩む方もいるでしょう。自己PRを書きやすくするためにも、箇条書きを使うことが効果的です。

自己PRを箇条書きで書くコツ

アピールする強みは3つ以内に絞る

自己PRを箇条書きで作成するときは、アピールする強みを3つ以内に絞りましょう。複数の魅力をアピールすると、1つ1つの強みの印象が薄くなり、自信のある強みを担当者が理解できません。

強みが多いから評価されるのではなく、説得力のある強みを伝えることが大切です。強みを厳選できない場合は、自己分析を行い自己理解を深めてみましょう。

また、箇条書き部分を長くし過ぎないよう注意が必要です。強みを絞ったにも関わらず、箇条書き部分を長くしてしまうと、コンパクトに物事を表現できないとマイナスに評価される恐れがあります。注意しましょう。

企業に魅力が伝わる内容にする

箇条書きで目を惹き理解しやすい文章にしても、企業の求める人材や内容にマッチしていないければ、採用担当者に魅力を感じてもらえません。自己PRは、自分の強みを応募先企業にどのように活かせるのかを伝えることが重要です。

そのためには、企業研究を行い、企業が求める人材を理解する必要があります。企業研究は時間をかけて念入りに行うことで、求められるスキルやその企業の求める人物像がわかるようになります。

また、入社後のミスマッチを防ぐことができ、志望動機の作成にも役立ちます。企業の新卒採用サイトや公式ホームページ、内定者の口コミサイトなどを確認してみましょう。

エピソードも記載する

箇条書きはあくまでも軸となるポイントを伝えるために使います。箇条書き部分だけでは、強みは理解できても学生がどのような人物なのか理解できません。

採用担当者は採用するメリットだけでなく、学生の人柄価値観についても自己PRから知りたいと考えています。そのためには、具体的なエピソードを記載して、文章を補足することが重要になります。

箇条書きにしたポイントとエピソードはそれぞれ異なるもので用意するのがポイントです。3つの強みにそれぞれ違うエピソードを説明することで、より学生の人間性が伝わり、採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。紹介できるエピソードが思いつかない場合は、他の強みを探すのも方法の1つです。

自己PRに箇条書きを使う4つのステップ

1.始めに結論として強みを伝える

自己PRの作成では、まず始めに結論として強みを記載します。箇条書きにする場合は、以下のように伝えます。

  • 「私は接客のアルバイト経験から、以下の3つの強みを培いました。」
  • 「私の長所は行動力です。この強みから以下の3つの成果を得ることができました」

最初にどのような内容の強みなのか、いくつのアピールポイントがあるのかを伝えることで、採用担当者が内容を理解しやすくなります。文章の流れを明確にすると、論理的に文章を作成する力があると示すこともできます。

2.アピールポイントを箇条書きにする

続いて、アピールポイントを箇条書きにしていきます。企業が求めているスキルにマッチする強みは、1番最初に書くことで採用担当者の目に入りやすく印象アップにつながります。アピールしたい強みが1つの場合は、エピソードや説明文を箇条書きにします。

箇条書き部分は長文にするのではなく、わかりやすく簡潔に伝えることがポイントです。箇条書き部分を強みとする場合、エピソードを箇条書きの下に後述するので、詳細に記載しないようにしましょう。

3.強みを発揮したエピソードを紹介する

箇条書き部分だけではアピールポイントに具体性がないため、強みを発揮したエピソードを付け加えます。強みの根拠となる経験や、行動についてのエピソードは、採用担当者が学生を採用するにあたって重要な判断材料となります。

そのため、エピソードの内容は具体的であるほど、説得力のある強みになります。ゼミの活動、アルバイト、サークルなど、さまざまな場面から強みにマッチするエピソードを選びましょう。

とはいえ、自己PRには文字制限もあるため、文章量を多くし過ぎないように注意が必要です。

4.強みをどのように活かしていくかを記載する

自己PRの最後は、強みをどのように活かしていくのかで締めくくります。入社後の展望を述べることで、学生のポテンシャルや採用するメリットを判断できます。応募先の企業に貢献できる人材だと評価されると、前向きに採用を考えてもらえるでしょう。

どう活かしていくか言及する際は、企業研究で得た企業の将来性課題などに触れられると、自社への志望度が高いという良い印象につながります。

ここでは「企業の利益に貢献できること」を意識した回答がおすすめです。

自己PRで箇条書きを使った例文

例文①

例文

私の長所は以下の3つです。

  • 主体性:自ら積極的に行動する力がある
  • 課題解決力:課題を冷静に分析できる
  • 協調性:周りの意見を取り入れることができる

私は映画館のオープニングスタッフとしてアルバイトした経験があります。スタッフ全員が未経験のため、わからないことは自分で解決する必要がありました。仕事を覚えるためにも社員に積極的に質問を行い、お客様にとって良い環境を整えられるよう様々な提案や課題解決に努めました。

また、所属していた軽音サークルでは、メンバー内で異なる意見が出ることもありましたが、全員が納得できる妥協点を探すことができました。

貴社に入社した際は、チームワークを大切にしながら、何事にも積極的に取り組み、業績に貢献できる社員を目指したいです。(350字以内)

アピールポイントを複数紹介する際の例文です。結論→アピールポイント→エピソード→活かし方といった順番で構成できているので、読みやすく理解しやすい自己PRができています。

アピールポイントが長文だと、強みが伝わりづらくなるため、例文のように簡潔に伝えるようにしましょう。

2つのエピソードから説明することで、強みに具体性が増した内容になっています。最後の活かし方では、企業の特徴について触れるとさらに熱意が評価される可能性があります。

例文②

例文

私は部活動で、以下3つの強みを学ぶことができました。

  • リーダーシップ:チームメンバーを引っ張る力がある
  • チームワーク:団結力を高めることができる
  • 実行力:課題を解決するために実行できる

私は高校・大学時代にサッカー部で部長を務めました。大学ではチームワークの欠如により負けが続いていました。改善するにはメンバーの目指す方向を一緒にすることが重要だと考えました。1人1人に意見を聞き、全体ミーティングも頻繁に行うことで、メンバー共通の目標を掲げることができました。その結果、チームワークが向上し、試合では勝率を11%上げることができました。

このように、私はリーダーシップを発揮し、チームワークを改善するために実行できる人間です。貴社はチームワークを大切にする企業だと説明会で伺ったので、部活動で培った強みは十分活かせると思います。(400字以内)

部活動のエピソードで培った強みをアピールする例文です。箇条書き部分で強みを簡潔かつ具体的に伝え、エピソードで具体的に補足した説明を書きます。

強みのエピソードを後述することで、箇条書き部分の内容が頭に入りやすく、すっきりとした印象を与える構成になります。少々長い印象があるため、削れる部分は削除すると、さらに読みやすい自己PRになるでしょう。

最後の部分は企業の説明会について触れているので、企業への理解度を示せる文章になっています。

例文③

例文

私の強みは継続力です。この強みがあることで、大学時代に以下3つの成果を上げることができました。

  • TOEIC450点を勉強を続けて700点まで上げた
  • 家庭教師のアルバイトで生徒の英語の成績を40点アップさせた
  • ゼミの研究活動のために1年間欠かさず調査を実施

私は学び続ける力を大切にしているので、自分が求める結果を出すまで努力を続けることができます。最初はうまくいかなくても、コツコツ続ける努力は結果になって現れると信じて前向きに行動できます。

ITエンジニアの仕事は日々進化し続けるIT技術を学び続ける必要があります。この学び続ける強みを活かし、貴社の業務において新しいことを吸収しながら目標に向かって努力していきたいです。(350字以内)

ITエンジニアに応募する例文です。伝える強みは1つで、強みに関するエピソードを簡潔に箇条書きで紹介しています。1つの強みを強調して伝えたい場合は、こちらの例文を参考にしてください。

強みではなくエピソードを箇条書きで作成すると、エピソードが全体に埋もれないため、採用担当者に理解してもらいやすくまります。

1つの強みしかアピールしない場合は、必ず企業が求めるものにマッチしているかを考えましょう。

自己PRを箇条書きにする際の注意点

箇条書きのみはNG

読みやすく理解しやすい箇条書きですが、箇条書きのみの自己PRはNGです。箇条書きしかない自己PRは、内容が薄く事務的な印象を与えてしまい、人間味を感じることができません。また、採用担当者に「手を抜いている」「やる気がない」と思われる恐れがあります。

自己PRでは応募先に対する熱意を示す必要があるため、箇条書きのみではポテンシャルが伝わらないでしょう。箇条書きはわかりやすく伝える手段の1つなので、ピンポイントで使用し、必要な文章は加筆を行いましょう。

強みに矛盾はないか確認する

アピールポイントを決めるときは、矛盾した強みを選ばないように注意しましょう。例えば、「仕事をスピーディに進められる」「物事を丁寧に確実にこなす」といった強みでは矛盾が生じるため、どちらを本質だと思っていいのか困惑してしまいます。

伝えたい強みを厳選した後は、矛盾がないか確認してから作成を続けましょう。強みを言い換えて対処できる場合もあるので、以下を参考にしてください。

「仕事をスピーディに進められる」→「行動力がある」

「物事を丁寧に確実にこなす」  →「正確性がある」

このように言い換えると、矛盾なく伝えることが可能です。

無理やり箇条書きにする使う必要はない

箇条書きを使うメリットはありますが、無理やり箇条書きに当てはめて考える必要はありません。100~200字の文字数制限があったり、伝えたい強みにストーリー性がある場合は、箇条書きを使うことで却って読みづらい文章になってしまうこともあります。

箇条書きは複数のアピールポイントを伝えるときや、長い文章をコンパクトにまとめるときに効果のある方法です。伝えたい強みやエピソードが1つしかない場合や、文章だけでもまとまっているのなら、箇条書きを使わずない自己PRを作った方ほうが良い印象を与えます。

必ずしも箇条書きを使う必要があるわけではないので、必要に応じて正しく使うようにしましょう。

箇条書きを使って目を惹く自己PRを作成しよう!

自己PRは箇条書きを使ってアピールすることができますが、適切に使うことがポイントです。採用担当者が受け取る印象が大事なので、読みやすさを重視して文章を作成しましょう。

箇条書きを使うことでパッと目を惹き、文章にリズムが生まれ読みやすくなります。また、他の学生と差別化できるため、印象に残る自己PRができるでしょう。

ポイントを押さえ、自分の強みが最大限に伝わる自己PRを作成しましょう。

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