不動産業界の志望動機の書き方とは?作成のポイントと注意点【例文あり】

生活に深く関わる「住」を支える不動産業界。高年収というイメージから、目指す就活生も多いのではないでしょうか。それだけでなく、私たちが普段生活している環境を直接扱うため、自分の仕事が目に見えやすくやりがいがあります

本記事では、不動産業界の基礎知識や現状、実際に働き始めてからの業務内容に加え、志望動機の書き方を3ステップに分けて解説しています。採用担当者を納得させる志望動機を書くための参考にしてください。

不動産業界について知っておこう!

不動産業界の仕組み

「不動産業界」の仕組み

出典:不動産デベロッパーとは?仕事内容や将来性を解説|宅建Jobマガジン

不動産業界は、大きく「不動産売買」、「不動産賃貸」、「不動産管理」、「不動産仲介」に区別されます。

その中でも不動産売買と不動産仲介については、宅建業と呼ばれ、国家資格「宅地建物取引士」を持っていなければ不動産取引を行うことができません。また不動産における法規制も厳格に定められており、賃貸、売買、開発などで求められる専門性が異なります。

不動産の売買や賃貸のプロセスは、物件の探索から契約、引渡しまで複数のステップを経て行われます。不動産会社はこれらのプロセスを仲介し、適切な契約の成立をサポートするのが役割です。

不動産業界で働くメリット

生活に身近な分野で人びとの暮らしを豊かにすることができる不動産業界は待遇も良く、特に営業職は高収入で知られています。職種が多く業務が多岐にわたるため自分の合った仕事を見つけることができます。

その中でも仲介業などは独立がしやすく、そのためにもまずは会社に入って営業のノウハウと知識をつけることが大切です。また、世の中に不動産関連の資格は多く存在し、それらを活かして働くことができます。資格を持っていないと出来ない業務(独占業務)もあり、資格手当が支給されるというメリットもあります。

不動産業界の業種

不動産販売

建物の建設計画を一手に担うデベロッパーによって建設された建物を実際に販売します。住宅展示場やモデルルームに来場した顧客に対する対応が主になり、建物を売るためにイベントなどを企画し、ターゲット層にどのようにアプローチするか戦略を練ります。「新築戸建ての販売会」などがこの例にあたります。

違いが分かりにくいとされる「販売」と「仲介」ですが、不動産仲介会社は顧客に販売する物件を自社で所有しておらず、中古物件が多いのに対し、不動産販売会社は自社で物件を所有し、新築物件が多くなっています。不動産の売却益が利益となる点と、仲介料が利益となる点でも大きく異なります

買い手の条件に沿った物件を紹介し販売するため、ニーズをどのように引き出すか、上手くマッチした物件を見つけ出すことができるかが大きな鍵となります。

<不動産販売の代表企業>

  • 三井不動産リアリティグループ(三井のリハウス)
  • 東急リバブル
  • 住友不動産販売
  • 野村不動産ソリューションズ
  • 三井住友トラスト不動産

不動産賃貸

不動産賃貸とは、会社として不動産を保有し、借りたい人に貸す会社です。そもそもは、不動産を所有している個人の貸主が希望の条件に合った借主を探して家賃として収入を得るのが賃貸業であり、個人の貸主が行っていた業務を会社で行います。

住宅に限らず、アパートメントや商業施設、オフィスなども含まれます。入社してからは会社が保有する不動産を借りたい人を探す営業や、契約事務などが主な業務です。

<不動産賃貸の代表企業>

  • 大東建託グループ
  • 東建コーポレーション
  • ハウスメイトグループ
  • タウンハウジング

不動産管理

不動産管理は、主に「賃貸管理」と「建物管理」の2種類に分類されます。

「賃貸管理」とは、オーナーによる賃貸経営のサポート、入居者の生活を豊かにするための業務を行います。入居者からのクレーム対応なども含まれています。

一方、「建物管理」とは賃貸物件として貸し出している物件の維持がメインの業務です。清掃や建物の修繕、防犯対策なども含まれます。

トラブルがあった際は入居者と話し合いを行い、不満や問題を聞き出し、解決のために行動に移します。コミュニケーション能力は必須ですが、それだけでなく物件の変化にいち早く気づくことのできる細やかさや、先を見越して動く能力など、様々な能力が求められます。

不動産仲介

不動産仲介業者は、売主と買主、または賃貸の場合は大家と借主の間で、不動産取引を円滑に進めるための橋渡し役を務めます。

正しい物件情報を収集し、顧客に提供していく上で、信頼関係を構築していくことが重要な仕事です。そして顧客が安心して契約を結び、快適な住環境の提供をサポートするのがこの仕事に求められることです。

不動産仲介業者は、複雑で専門的な不動産取引をスムーズに進めるために不可欠な存在です。彼らの専門知識とサービスによって、売買双方が納得のいく取引を行うことができるので、勉強し続ける努力と関係を構築するためのコミュニケーション能力が求められます。

デベロッパー

デベロッパーとは、利用可能な土地を見つけ、その土地の購入、建物や施設の建設計画を立てる仕事をしています。市場調査、プロジェクトの財務計画、設計、建築、販売、マーケティング戦略の策定が含まれます。

顧客やテナント企業をはじめ、さまざまなステークホルダーと協力して作業を進め、プロジェクトの企画段階から完成後の販売や賃貸までを総合的に管理します。都市の景観を形作り、地域経済に貢献する不動産業界において重要な役割を担っています。

デベロッパーは「総合デベロッパー」と「専業デベロッパー」の2種類に区分されます。

用途関係なく全般的に対応するのが「総合デベロッパー」で、三井不動産、三菱地所、住友不動産などが該当企業です。

一方、「専業デベロッパー」とは、ある一つの分野を専門として扱います。タカラレーベン、コスモイニシア、イオンモールなどが該当します。また、JRや東急電鉄など鉄道会社は沿線での開発に取り組んでいます。

参考:小田急のシモキタ再開発は何がすごいのか|日経クロストレンド

コンサルタント

不動産コンサルタントは、不動産業界において重要な役割を果たす専門職です。主な役割は、個人や企業、投資家に対して不動産に関する法律や運用方法などの専門的なアドバイスを提供することです。市場の動向を理解し、クライアントのニーズに合わせて最適な不動産戦略を提案するために、幅広い知識とスキルを必要とします。

企業によって、不動産コンサルタントの業務範囲は異なりますが、不動産コンサルタントの多くは、「不動産コンサルティングマスター」という認定資格を持っていることが多いです。この資格は、不動産流通推進センターが実施する不動産コンサルティング技能試験に合格する必要があります。

コンサルタントになるには入社後数年間営業や事務の経験を積むのが一般的であり、就活の際もこれを踏まえた発言をすると良いでしょう。

ゼネコン

「ゼネラル・コントラクター」の略で、建物の設計から工事まで全体的な流れを把握し、まとめる役割を持っている総合建設業者を指します。「設計」「施工」「研究」(業務の効率化や災害時の建物の耐久検査などの安全管理)の3つを一手に引き受けています。

ただ、実際に工事を行うのはゼネコンの仕事ではなく、工事業者をマネジメントするのが仕事です。商業施設からダムなどのインフラまで業務の幅が広く、人とのコミュニケーションや業務量が多いことでも知られています。

その中でも売り上げが1兆円を超える企業を「スーパーゼネコン」と呼びます。

<スーパーゼネコンである企業>

  • 清水建設
  • 大林組
  • 鹿島建設
  • 竹中工務店
  • 大成建設

不動産業界の職種

営業

不動産業界での営業といえば、顧客に建物を紹介してコミュニケーションをとりながら自分スタイルの営業で売り上げに直結させるというものです。ただ、業界の中で営業の対象がかなり異なり、就活の際にはより細かい業界分析が求められます。

例えば、不動産仲介であれば売主・貸主に条件を聞いて買主・借主を見つける営業であり、不動産販売であれば買主に対して物件の魅力を伝えて売り上げにつなげる営業になります。

成約すれば大きなやりがいとなる不動産営業ですが成果主義であることも多く、どの仕事が自分に適しているかを見極める必要があります。

また、不動産関連の法律は複雑で理解が難しく常に勉強が求められる点も特徴となっています。

企画・開発

いわゆる「街づくり」といわれるのが企画業です。商業施設や分譲住宅、オフィスビルや大規模開発など担当する業務の範囲は多岐にわたり、それぞれをどのようなコンセプトで、予算で建てるかを考えます。

また大規模開発の場合は、プロジェクト自体が長期化することも多く、先を見越して建物完成までの大枠をつかむことが求められます。近年は再開発業も活発に行われており、住民の生活と共存できる街づくりが求められています。

事務

不動産業界での事務仕事は多岐にわたり、特に不動産管理業での需要が高くなっています。管理業では建物の貸主と借主の間の仲介を会社が担っており、家賃関連の連絡や書類作成、問い合わせ対応などが主になります。

また、宅地建物取引士の資格を持っていると独占業務があり需要も高いため、取得を目指してみるのも良いでしょう。

管理

所有者のいる不動産を顧客であるオーナーに代わって管理、運営するのが不動産管理業です。

管理業では建物を売ったり貸したりするだけでなく、持っている建物をきれいな状態に保つこと、住民の意見を聞いて要望を伝え、住みやすい環境を維持することも大切な役割のひとつです。

「プロパティマネジメント」と呼ばれるマンション管理や、理事会の主催、管理費の用途決めなども業務の一部となります。

不動産業界の現状と将来性

日本国内の地価変動率の推移

出典:2年連続上昇、「回復の波」全国に拡大|産経新聞オンライン

日本の不動産市場は、地域によって大きく異なります。例えば、東京や大阪などの大都市では不動産価格が高騰していますが、地方では人口減少に伴い価値が下落している傾向にあります。今後、日本の人口減少に伴い、国内の不動産事業から海外の不動産事業へ展開する企業も増えてくる可能性があるでしょう。

さらに、空き家や老朽化したマンション・団地の増加が業界としての課題となっていますが、それに伴いリノベーションの需要も上がっています。中古住宅をリノベーションすることで賃貸しやすくしたり、住居としての需要だけでなく古民家カフェやレストランとして再利用するのも人気が高いです。

さらに、不動産業界全体として環境問題への取り組みも盛んに行われています。

2050年脱炭素化が国の目標として掲げられる中、地球温暖化の原因である二酸化炭素の減少を目的とし、住宅で消費されるエネルギー資源がほとんどゼロであるZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)や、太陽光発電システム蓄電池HEMS(ITを使用して家庭内のエネルギー消費量を見える化すると同時に制御するシステム)を備えたスマートハウスが例として挙げられます

出典:ZEH(ゼッチ)とは?定義や種類、メリット、補助金などを解説|朝日新聞SDGs ACTION!

さらに、日本全体の家庭のエネルギー消費において3割を占める暖冷房の使用を最小限に抑えるため、断熱と日射遮蔽に力を入れた省エネ住宅も国の支援を受けており、低利融資や減税制度が設けられています。これからの社会情勢とともに不動産業界の仕事も変化していくかもしれません。

不動産業界は、人々の衣食住に関わる業界でもあるため、市場が衰退することは考えにくいです。不動産業界を志望する就活生は希望を持って、就活に取り組みましょう。

参考:不動産業界の動向や現状、ランキング等を研究|業界動向サーチ

不動産業界で求められる人材

信頼できる

不動産業界でまず求められるのが顧客と信頼関係を構築できる人材です。不動産取引は大きな金額が動くことが多く、知識や経験のない顧客は取引の過程で多くの不安を抱えることでしょう。そこで、担当者が誠実な態度で接することで、クライアントから信頼を得ることができ、スムーズな取引を助けることにつながるのです。

また不動産業界の特徴として、1人の顧客から信頼を得られれば、再度自分を頼って不動産に関する相談から成約に至ることも多いです。人脈を広げつつリピートしてもらううえで信頼を築ける力が重要といえるでしょう。

チームワークを重視できる

不動産の取引には、様々な専門職が関わります。売買、賃貸、開発など、さまざまな段階で法律家、銀行員、建築家などと連携する必要があります。担当者には、関わる専門家と円滑なコミュニケーションを図り、チームワークを重視した業務の遂行が求められます。

特に、チームメンバーの意見を理解し、自分の考えを適切に伝える能力は、チームワークを重視する上で重要視されるポイントです。

また、チームワークをアピールすることでコミュニケーション能力があることも同時にアピールできます。社内外問わず多様な人とかかわりを持つ不動産業界では必要不可欠になっています。

数字や結果にコミットできる

数字や結果にコミットできる人材も不動産業界では重宝されるでしょう。自分自身の業績に責任を持ち、高い基準を設定することで、持続的に成果を生み出せます。

また、目標に向かって計画的に行動する力も重要です。売上目標や成約数などの定量的な目標を常に意識し、それらを達成するための戦略を立てて行動することや、市場の動向、価格の傾向、顧客のニーズなど、多岐にわたるデータを分析し、有益な情報に変換することで、目標達成に向けたプロセスを実行できる人材が成果を残せるのです。

向上心がある

変化の激しい不動産業界では、向上心を持って仕事に取り組むことが大切です。不動産業界においては、新しい法律、市場の動向、技術の進化など、常に学び続ける必要があります。さらに、何らかの理由で成果が出ない時期があったり、高額商品であるために簡単には成約が取れなかったりしてもめげずに継続し続けることが必要です。

向上心がある人材は、自己発展のために新しい情報や技能を積極的に学ぶことによって、業界の最前線に立つことができるでしょう。

また、自分の業務や行動に関するフィードバックを受け入れ、今後の糧としていくことも重要です。フィードバックに基づいて行動を修正し、継続的に改善することで、より高い目標を達成できます。

相手目線で考えられる

不動産業界、特に仲介業や販売業では顧客のニーズに沿った商品を提案し、どのようなメリットがあるのかを説明して気に入ってもらうことが購買への第一歩となります。そのため、聞き上手であると同時に、相手目線で物事を考えられる人に向いています。

また、特に個人顧客の中には「人生で家を買うのはこれが最初で最後」という場合も多く、後悔の残る買い物にしてはならない責任の重い仕事でもあります。

自分の成績や会社の利益だけを追うのではなく、顧客のニーズを上手く引き出すことが顧客満足な成約に繋がります。接客のアルバイトなどで褒められた経験があれば根拠としてガクチカに書くのもおすすめです。

参考:人生で一番高価だった買い物ランキング|@DIME

不動産業界の志望動機の書き方3ステップ

<不動産業界の志望動機の書き方>

①結論(なぜ不動産業界を志望しているのか)を書く

②エピソードに絡めた根拠を述べる

③入社後にどのように活かすのか

①結論(なぜ不動産業界を志望しているのか)を書く

志望動機を明確かつ簡潔に伝えるうえで、冒頭に結論を述べることを意識しましょう。

なぜ不動産業界を志望しているのか、数ある不動産会社の中でその会社を志望しているのかを明確に示した後に、あなたのキャリア目標、専門スキル、経験、興味・関心がどのようにその業界や企業と関連しているかを具体的に述べることが重要です。

志望動機を書く前に結論をはじめ、構成を箇条書きにしておくとスムーズに志望動機を書けるでしょう。結論部分で採用担当者の印象に残る用に工夫することが大切です。

②エピソードに絡めた根拠を述べる

結論を述べた後に志望する理由を分かりやすく記載しましょう。不動産業界であれば、応募職種を志望する理由まで伝えられると良いでしょう。学生時代のエピソードで不動産業界と関連づけられるものを盛り込むのもおすすめです。

また志望理由においては、応募する企業の特色、強み、ビジョンなどについての研究を行い、その企業を選んだ具体的な理由を述べます。

例えば、企業の取り組み、文化、過去の実績、未来の展望などに触れることで、採用担当者からも評価を得られるでしょう。

③入社後にどのように活かすのか

志望動機の最後に入社後にこれまでの経験や実績をどのように活かすかを簡潔に述べましょう。新卒の場合は、業務に関するイメージが湧かない部分もあるかと思いますが、企業研究を重ねた上での自分が活躍するイメージを伝えることが大切です。

入社後の活かし方は、志望動機の文末に必ず記載するようにしましょう。また、文末までの内容に沿って文脈的につながりのある内容を意識することで、説得力のある志望動機に仕上がるでしょう。

【業種別】不動産業界の志望動機の例文

不動産賃貸

例文

私が不動産業界の中でも、不動産賃貸部門を志望する理由は、人々の生活に深く関わる仕事を通じて、社会に貢献したいという強い願望があるためです。不動産は単なる物件の取引にとどまらず、人々の生活の基盤を形成し、地域社会の活性化にも繋がります。大学で学んだマーケティング理論やITスキルを活かし、市場の動向を分析し、より効率的かつ顧客満足度の高いサービス提供に貢献できると自負しております。また、不動産賃貸業界は常に人々のライフスタイルの変化に対応し、柔軟にサービスを進化させる必要があります。変化の激しい環境の中で、自らのアイデアと情熱をもって新しい価値を創出していきたいと考えています。(300字以内)

志望動機が冒頭に簡潔にまとめられており、読みやすい文章となっています。学生時代に学んだこともエピソードに盛り込みながら、文脈的に繋がりのある内容にまとめられています。

不動産賃貸の業務に対する深掘りや組織の中でどのように活躍していくのかが具体化されているとさらに良い志望動機となるでしょう。

また自分が応募する職種についてどのように働くかについて言及できているとさらに分かりやすい志望動機となります。

不動産売買

例文

私が貴社の不動産売買部門を志望する理由は、不動産という大きな資産の取引に関わり、お客様の重要な人生の節目を支える仕事に深い魅力を感じるからです。大学で経済学を学んだことで、不動産市場の動向や価値について理解を深めました。この知識を活かしてお客様に最適な不動産を提案し、満足いただける取引を実現したいと考えています。

また、不動産取引は単に物件を売買するだけでなく、法律や税金などの専門的な知識も必要とされます。私は学業の傍らで宅地建物取引士を取得しており、これらの知識を活かして、お客様が安心して取引できるようサポートしたいと思っています。不動産売買はお客様のライフスタイルや将来設計に直結するため、高い責任感と誠実さが求められます。これらの価値観を大切にし、信頼されるプロフェッショナルとして、貴社の不動産売買の分野で長期的なキャリアを築いていきたいと考えています。(400字以内)

不動産売買の業務特性を踏まえた志望動機になっています。学業と並行して宅建を取得した努力は、不動産業界を志望する熱意が伝わってくる魅力的なエピソードです。即戦力として活躍できる可能性を示す内容となっており、高評価を得られるでしょう。

文末では長期的なキャリアを築いてどのような人間になりたいのかを言及できていると採用担当者の印象に残る志望動機に近づくでしょう。

不動産管理

例文

私が貴社の不動産管理を志望する理由は、長期的な資産価値の維持と向上に貢献したいためです。

不動産管理は、物件の維持修繕にとどまらず、テナントの満足度向上、コスト管理、さらには環境への配慮など、多岐にわたる業務を含みます。私は大学時代に部活動を4年間経験し、リーダーシップを発揮し、プロジェクト管理の経験を積んできました。これらの経験を活かして、効率的かつ戦略的な不動産管理を行いたいと思っています。

貴社の一員として、誠実なコミュニケーションを心がけることで、お客様からの信頼を得られるよう努めることで、成果を残せる人材へと成長していきたいと考えています。(300字以内)

不動産管理という業務に学生時代の部活動のエピソードが結びついており、志望動機にまとまりがあります。不動産管理の業務および応募企業の職種から逆算した内容へブラッシュアップできるとさらに魅力的な志望動機になるでしょう。

また不動産管理は、志望動機にもあるように業務の種類が多いため、自分の強みを活かして、フォーカスを当てていく志望動機に仕上げることも魅力的な内容にするポイントです。

デベロッパー

例文

不動産業界のデベロッパーとしてのキャリアを志望する理由は、持続可能な社会の構築に寄与する仕事に従事したいという強い意欲があるためです。大学での建築学と都市計画の学びを通じ、不動産開発が地域社会や環境に与える影響の大きさを深く理解しました。これらの知識を活かし、革新的かつ持続可能な開発プロジェクトに携わることで、社会に価値ある貢献をしたいと考えています。

デベロッパーとして成功するためには、市場分析、プロジェクトマネジメント、財務計画など多岐にわたるスキルが求められると考えています。デベロッパーとして活躍できる人材へ成長していきたいと考えたときに、貴社のビジョンや文化を知り、挑戦できる環境が整っていると感じたため、貴社の一員として、持続可能で魅力的な都市空間の創出に貢献していく所存です。(350字以内)

デベロッパーに求められることを逆算しつつ、応募企業への適性やマッチングが記載されており、説得力のある志望動機となっています。全体的にもう少し内容を深掘りできていると、独自性の高い志望動機となるでしょう。

デベロッパーは不動産業界の中でも高年収である企業が多いため、候補者のレベルも高いといえるでしょう。入念に志望動機を作り込み、ES通過を目指しましょう。

コンサルタント

例文

私は、不動産コンサルタントとして、お客様の幸せに寄り添える人間になりたいと考えています。私は大学でのケーススタディやインターンシップを通じ、コンサルタントに必要な分析力や顧客のニーズを的確に理解し、柔軟かつ創造的な解決策を提案する力を磨いてきました。インターンシップでは不動産市場の調査と分析を行い、その結果を基にした戦略提案の経験があり、これらを貴社の業務に活かしていきながら、活躍していきたいと考えています。

また、不動産コンサルタントは人間関係が特に重視される仕事であると考えています。貴社の一員として、目標やビジョンの達成に向けて行動する過程の中で、人間性を磨きビジネスパーソンとして、価値のある人材になっていく所存です。(350字以内)

不動産コンサルタントになれる知識や経験を学生時代から積み重ねてきているのは、採用担当者から好印象に映るでしょう。

文末に貴社の一員として、どのような人材になっていきたいかが記載されており、目標志向の高い人材であることが伺える内容になっているのも魅力的な志望動機を書く上でのポイントです。

不動産コンサルタントは、クライアントに応じて多岐に渡る業務があること、企業によって業務の仕方が異なるため、事前に企業研究を入念に行い、志望動機に反映させていくことが大切です。

不動産業界の志望動機を作成するポイント

不動産業界、その企業を目指した理由を明記する

なぜ不動産業界を志望したのかを明確に企業に伝えることが大切です。不動産は人々の暮らしに関わる仕事。不動産を通じてどのような社会貢献をしていきたいのかを自分の言葉で伝えることで、採用担当者から好印象に映るでしょう。

応募理由を深掘りする際は、前述の自己分析と業界研究ができていないと、差別化できる内容に仕上がらないため、事前の準備を入念に行いましょう。不動産業界を志望することを事前に決めている場合は、インターンシップに参加して業界を体感してみるのも良いでしょう。

不動産業界でのビジョンや価値観をマッチングさせる

応募企業に入社したいという熱意にも関わりますが、企業の掲げるビジョンや価値観に沿った志望理由を考えましょう。

業界・職種は同じでも企業文化や風土は異なります。特定の会社に向けた志望動機を書く際には、企業分析を丁寧に行い、会社のホームページなどから企業理念や魅力、ブランド力などを見て参考にし、採用側に「他の不動産会社でもいいのではないか」と疑念を持たれないようにしましょう。

応募企業の強みや特徴を踏まえ、応募企業でなければならない理由を明示することで、採用担当者の目に留まる志望理由に近づくでしょう。

不動産業界と一言で言っても業種は様々であり、志望動機を書く際には、不動産業界で入社後何がしたいのか、自分の理想の将来像も明記しましょう。その目標と志望企業の長期計画をなるべくリンクさせることで、企業側も「長期的に活躍してくれそう」というイメージを持ちます。

また、応募企業のビジョンや価値観から逆算したエピソードや結論を盛り込むのもおすすめです。構成の段階から意識してみましょう。

過去の経験を志望動機に結びつける

過去の経験を志望動機に結びつけることも志望動機のオリジナリティを高めるポイントです。不動産業界であれば住宅や暮らしの中で志望動機につながるエピソードを盛り込んでもよいでしょう。また学生時代に関連分野を専攻していた方は、学んだことを志望動機に活用するのもおすすめです。

過去の経験を強引に志望動機に結びつけてしまうと、志望動機のまとまりに欠ける部分が出てきてしまうため、他者に添削してもらいながら志望動機をブラッシュアップしていくことが大切です。

不動産業界の志望動機を書く際の注意点

受け身なことは書かない

顧客とコミュニケーションをとり、自分から積極的に動いて成長しようとすることが求められる不動産業界。「会社に入って学びたい」、「研修制度が充実している」などの表現は一見、向上心のアピールになると思われがちですが、不動産業界では企業に貢献したいという意思が弱いと受け取られます。

受け身な表現は避け、自分は何を達成したいのか、そのために仕事として何をしたいのかをメインに書くようにしましょう。

年収、福利厚生などを志望動機としない

たしかに高収入で福利厚生が充実していることも不動産業界の魅力ではありますが、自発的に仕事をした上でこれらの恩恵がついてきます。また、収入が目的であれば不動産業界である必要はなく、もっと条件の良い会社が見つかれば辞めるのでは?と思われてしまいます。

あくまでも年収や福利厚生は会社に貢献しようというモチベーションのための手段でしかないことを心に留めましょう。

抽象的な表現は使わない

志望動機に抽象的な表現が入っていると企業側は具体的なイメージがつきずらく、表面的な印象を与えてしまいます。

自分のオリジナルな体験を盛り込むことで説得力も増します。特に不動産業界は人の暮らしに深く結びついた事業を行っており、自分の体験を志望動機としやすい業界です。

自分が不動産会社にお世話になった経験や、建物に関しての思い出など、自分だけのエピソードを用いて記憶に残る志望動機を書くことを心掛けましょう。

志望動機は広すぎず狭すぎず

様々な業種がある不動産業界において、会社に入ってからのビジョンを固めすぎると「これ以外はやりたくない」というニュアンスでとられてしまいます。

志望する会社全体の業務に対する興味と理解を示すために「○○部署」など特定の固有名詞は出さず、あくまでも業務への関心として書きましょう

また、不動産業界は勤務経験が無い学生からすると全体の業務イメージがつきにくく、業界研究が難しくなっています。OB・OG訪問などを通して自分が入社してからの具体的なイメージをつかせ、志望動機に盛り込むようにしましょう。

不動産業界の理解を深め魅力的な志望動機を作成しよう!

志望動機は自己PRと同様に、自分の想いを伝え、採用担当者にアピールするチャンスでもあります。

生活の一部である住まいに関わる不動産業界では、業界や応募企業を研究することを前提に、自分が「家」や「建物」、「街」とどのように関わってきたかを振り返りましょう。

さらに入社後に自分がどのように活躍できるかをオリジナリティのあるエピソードで、かつ自分の言葉で伝えることで、魅力的な志望動機となるでしょう。

不動産業界は人気の業界の一つですが、本記事を参考に希望する企業から内定を獲得するために行動していきましょう。

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エントリーシートの語尾は「ですます調」「である調」どっち?メリット・デメリットを比較!

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エントリーシートを「ですます調」と「である調」のどちらの語尾で書くべきかはよくある悩みどころです。それぞれに特長があり、ESに異なる印象を与えてくれます。この記事では、それぞれの語尾のメリット・デメリットや選び方のポイント、注意点について解説しています。

【例文・一覧あり】特技がない人必見|ESの特技の選び方・書き方を徹底解説!

【例文・一覧あり】特技がない人必見|ESの特技の選び方・書き方を徹底解説!

特技の書き方は「結論(特技)+具体例」が基本です。特技を端的に示し、裏付けとなるエピソードを付け加えましょう。特技は自己PRを補完し、自分の人柄や長所をアピールするのに役立ちます。特技がないと悩んでいる人も、特技の例一覧や見つけ方のコツを参考に自分らしい特技を導き出しましょう。

【例文あり】ESの自己PRを魅力的にする書き方やテクニックを解説

【例文あり】ESの自己PRを魅力的にする書き方やテクニックを解説

エントリーシート(ES)の自己PR欄は、企業の採用担当者に自分をアピールする重要な項目です。しかし、どのように自分の強みやスキルをより魅力的に表現するかにはテクニックが必要です。本記事では、評価される自己PR文の書き方やポイントを例文を交えて詳しく紹介しています。